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◇First ページ2

ここは、どこだろう。


草木が生い茂るこの森。
昨日は雨だったためか。小さな滴がきらりと月に照らされている。風で葉が擦れ合い、カサカサと音をたてるのも、よりいっそう不気味な雰囲気を際立たせるのには十分だった。


一番新しい記憶を呼び起こしてみると、私はいつもの不良友達と遊んでいた。


確か、日付はとっくに変わっていたと思う。


散々友達と遊んで、それから……それから私はどうした?


自分に問いかけてみても、答えを見出だすことはできない。


いつの間にか、私はここに立っていたのだ。


スマホを試しに点けてみても、圏外という文字が視界に入った。


この歳になって迷子というのか……我ながら情けない。


「だ、誰か……」


やっとの思いで発した声は、掠れていた。


ここには誰もいないのだろうか。人の気配が一切感じられない。


「ねぇ、お嬢さん?」


突如耳元で声が聞こえた。ビクっとして慌てて振り返ってみても、風が一吹きしただけで誰もいない。


幻聴……かな。


「ふふっ、こっちだよ」


また耳元で声が聞こえた。


「っ……!」


また振り返ってみると見知らぬ顔がすぐ近くにあって、思わず尻餅をついた。


誰か分からない人は腰を落として、私の顔を覗きこむ。


「ふーん……。そんなに怖がることないのに」


そう言って、グリーンの瞳が妖しく光った。


逃げなきゃ……。


反射的にそう思う。本能がこいつは危ないと、警報を鳴り響かせているのだ。でも、肝心の体が動かない。

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ちょこ - 終わってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます! (2022年12月8日 18時) (レス) @page7 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
名も無い狐。 - ありがとうございます……! 更新は遅くなると思われますが、それでも読んでくださると嬉しいです。 更新、頑張ります! (2020年8月15日 22時) (レス) id: 9bfaf1b9c3 (このIDを非表示/違反報告)
フシタズカ(プロフ) - 読ませていただきましたー!すっっっごく面白かったです!更新頑張ってください! (2020年8月14日 7時) (レス) id: f9b0d9b52e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名も無い狐。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年11月24日 15時

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