3話 ページ5
一番窓側の一番後の席に座ってるのは、物静かでクールな「志麻」くんだ。
彼とはまだ1回も喋ったことがない。
でも、4人いっしょにいるところを見る限り、悪い人ではなさそう…。
実はただコミュ障なだけで、でもそれを知られたくないからあえてクールを装ってるとか…。
志麻くんがどんな人なのか興味がないわけではない。
今度機会があったら話してみたいものだ。
あ、でも彼のことについてひとつだけわかることがある。
私達2年生は世界史と日本史の二科目授業受けている。
日本史は特別教室で授業を受けるのだけど、移動の時にたまたま後ろを歩いていた志麻くんが、
志「あ、間違えて世界史持ってきちゃった…」
と、ボソリと。
少し天然な部分があるらしい。
「おっさーーん!!」
帰りのSHRの時間にそう叫んだのは、4人のひとりでクラスのムードメーカーの「坂田」くん。
実は坂田くんとは1年生のころも同じクラスで結構喋ったことがある。
おっさんとは、このクラスの担任である「御影」先生のことだ。
御「いい加減おっさんって呼ぶのやめて欲しいんだが…。どうした坂田ぁ?」
坂「明日って弁当いりますかー!」
お!よくぞ聞いてくれた坂田くん!
実は明日は変則授業で、学校が終わるのが1時過ぎなのだ。
1時と微妙な時間のため、みんなお弁当が必要がどうか疑問に思っていたとこだ。
御「あぁ〜…いや、いらねぇんじゃねぇか?
終わるのは1時過ぎなんだし、そのくらい我慢できるだろ」
そうジト目で言う御影先生。
坂「え〜、途中でお腹なるんやけど」
御「そんなの知るか!!」
彼は基本自由だ。
でも、そんな彼の存在はクラスにとって欠かせないのだ。
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TAT(プロフ) - 面白いです!!続きが楽しみ^^ (2016年6月12日 19時) (レス) id: 9358c251dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宮野緋色 | 作成日時:2016年6月12日 17時