【歌い手】4つの星【浦島坂田船】 (ページ22)

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20話ページ22

浦島坂田船の4人の存在はまわりの人にとってすごく憧れる存在だと思う。

現に私もそうだ。

何も言わなくても相手の気持ちがわかる。

相手を信頼してるからこそ、自分は自分でいられる。

そういうのってすごくいいよね。

A「きっと何年経っても、4人は仲良しだと思うよ」

坂「そうだとええな！」

うらやましい。

男の子の友情はすごくキラキラしてて、見てるだけでこっちまで楽しくなる。

坂「・・・ん？どうした星名？」

いつの間にか私は立ち止まっていた。

誰もが羨む彼ら4人の中に、私は入っていけるの？

やっぱり人と関わることが苦手な私はやめておいたほうがいいんじゃ・・・。

坂「星名？」

A「坂田くん・・・私って、私が合唱部にいる意味って？」

あぁ、私ってとことんかっこ悪いな・・・。

こんなこと言って坂田くんに気を使わせるだけなのに。

わかってはいるけれど、どうしてもわからない。

自信がない。本当に4人と一緒にいていいのか。

坂「星名」

坂田くんの少し低い声に、私は手に力が入った。

何を言われるのかが怖い・・・っ。

坂「星名、そんなん決まっとるやん」

A「え・・・」

私は顔を上げた。

坂「星名は、俺らの“仲間”やろ！」

その瞬間暖かい空気に包まれた。

坂田くんはたったひとことで私を感動させてくれる。

こんな素敵な人、他にどこにいるっていうのよ。

A「いいの？4人の邪魔になるかも」

坂「俺は星名のこと邪魔って思ったこと一度もあらへんし、とっくのとうに仲間やって思ってたで？
　
　それに、あのセンラが認めたんやで！？自信持って胸張ってええって！！まじ！！」

A「えぇ・・・(苦笑」

でも、坂田くんがそういうなら信じてみよう。

彼らの力に・・・なりたい！

なってみせる！

A「で、私は具体的になにすればいいのっ？」

坂「んんっなんやろｗとりあえずマネージャーでええんちゃう？ｗ」

A「マネージャー！？」

この時、私は正式に合唱部に入ることを決めました。