16話 ページ18
センラくんの質問に固まる私。
どうしてこのような状況になったのか。
『俺ら4人の中やったら、誰が一番タイプ?』
そんなこと聞かれて答えるバカがどこにいるの!?
しかも、まだ4人とは絡んだばかりで全然知らないのに……っ。
このまま逃げ出したいけど、みんなの視線が異常じゃないほど鋭い。
な、なんでよ……私たちまだ絡み始めて日が浅いっていうのにぃ!!
う「星名さんのタイプか……ちょっと気になるかもっ」
セ「誰や〜?答えてみい!!」
センラくんが一歩私の方に踏み出す。
うぅ〜……そんな事言われたって!!
A「そ、そんなの……わかりません!!!」
私がそう言うとうらたくんセンラくんは深くため息をついた。
あなたたちは一体どういう返答を求めてたんですか(-_-;)
セ「そんな事言ってぇ、ほんとは恥ずかしいだけやろ〜?」
う「照れ隠ししなくていいって!w」
志「それか、もう既にこの4人の中に好きな人がいるとか…」
A「違うっ!!」
坂「もうええやろ。そんな言うたら星名可愛そうやんか」
坂田くん以外の3人が私をからかうように言うのに対し、坂田くんは3人にブレーキをかけてくれた。
ここで坂田くんがブレーキをかけてくれなかったら…。
う「つまんねぇの〜」
うらたくんは口を尖らせ、センラくんは頬をふくらませた。
志麻くんはずっと無表情のまま…。
う「とりあえずっ、活動始めようぜ〜」
うらたくんのそのやる気のない声かけに、ほかの3人もどこかパッとしない感じで活動が開始された。
A「はぁ……」
部活が終わって、部室の鍵は私が閉めることとなった。
どうして私がこんな雑用をおおぉぉ!!
鍵を職員室に戻している間にみんなは帰ってしまった。
A「もう!私はまだ入るなんて一言も言ってないからね!?」
「星名!」
下駄箱につくとひとりの声がした。
私は顔を上げ見てみると……
A「さ、坂田くん!なんで!?」
そこには下駄箱に寄りかかっている坂田くんの姿があった。
ほかの3人の姿は見当たらない。
A「え、どうしたの?なんでまだいるの?」
私がそういうと坂田くんは私に近づいてきた。
私は思わず後ずさりしてしまう。
坂「なんでって……星名と一緒に帰ろ思てな!」
坂田くんの笑顔はいつだって眩しい。
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センラ
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TAT(プロフ) - 面白いです!!続きが楽しみ^^ (2016年6月12日 19時) (レス) id: 9358c251dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宮野緋色 | 作成日時:2016年6月12日 17時