【歌い手】4つの星【浦島坂田船】 (ページ15)

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13話ページ15

坂｢おっはー！！｣

坂田くんと登校途中ばったり会って、それから流れで教室まで一緒に来てしまったけど…。

男｢坂田、おはよ！｣

坂｢おう！おはよ！｣

女｢坂田くんおは～^^*｣

男｢おっす！おは！｣

男｢坂田ー！宿題やったかー！？おはよう！｣

坂｢え！？宿題なんかあった！？おはよう！！！｣

すれ違う人ほとんどが坂田くんと知り合いで、｢おはよう｣の挨拶が飛び交う。

その隣を歩いている私はとても居心地が悪かった(-_-;)

坂田くんってクラスのムードメーカー的存在だけど、こんなに顔が広いとは思わなかった、、。

朝からこんなに話しかけられて坂田くん疲れないのかな…？

教室についてからも坂田くんはみんなの話の中心だった。

いつも見てる光景のはずなのに、今日はなんだか胸が騒がしい。

坂田くんから目が離せない。

なんで……？

う｢おはよ、星名さんっ｣

A｢うらたくん！お、おはよっ！｣

今来たであろううらたくんが挨拶をした。

昨日までは挨拶なんて一言も交わさなかったのに、、、。

やっぱ昨日の出来事はでかい……。

う｢坂田はすげぇよな｣

A｢え？｣

うらたくんは席に座り、頬杖を付いて言った。

う｢坂田みたいに、なーんにも悩み無さそうで、人間関係にも苦労しなさそうな、そんな奴に俺もなりたかったな｣

A｢……｣

私はもう1度坂田くんの方をみた。

確かに、坂田くんはいつだって笑っている。

別に面白くないことでも笑うし、笑うというか、いつも笑顔で答えてくれて……。

って！何私知ったような口ぶり…//

坂｢あ！うらた！！｣

うらたくんが来ていることに気がついた坂田くんは、まるで犬のようにうらたくんのところへやって来た。

『坂田みたいに、なーんにも悩み無さそうで、人間関係にも苦労しなさそうな、そんな奴に俺もなりたかったな』

あの言葉にどんな意味が含まれているかわからないけれど。

うらたくんもうらたくんなりでいろいろ頑張ってるんだよね……。

何も知らない私だけど、こうやって浦島坂田船の4人のことを知ることが出来たらいいな。