【歌い手】4つの星【浦島坂田船】 (ページ14)

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12話ページ14

ーつぎの日ー

昨日のあの一件から、私はずっと頭がぼーっとしていた。

"昨日"という日は、まるで嵐のようだった。

この学園の仲良し4人組浦島坂田船___。

私はそんな彼らのサポート役を頼まれてしまったのだ…。

そもそも彼らとは昨日絡んだばかりで、お互いのこと全く知らないのに、いきなり支えてくれだ？

意味がわからない……(-_-;)

どうして私こんな状況に？

なんで私は振り回されてるの……？

A｢はぁ……神様、一昨日までの平和で平凡な日常を返してください……｣

｢なーにため息ついてんだ……よっ！！｣

A｢痛った！！｣

誰かにいきなり背中を強く叩かれた。

女の子に対して……一体誰____

A｢……！坂田くんっ｣

坂｢おっすぅ！｣

坂田くんは片手をあげ、私に挨拶をした。

私の好きなあの笑顔で……っ

A｢いきなりやめてよ、坂田くん…｣

坂｢いやぁ～悪いことしたで～ほんまw｣

A｢悪いことしたって思ってないでしょ(-_-;)｣

坂田くんは顔をひきつらせ、苦笑いをした。

別に悪いことはしてないけどさ～

急にあんな事言われても困るっていうか……

自分勝手すぎよ……。

坂｢でもまぁ、あいつらええヤツやからさ？

これから仲良うなって、そこから決めるんでもええやん！なっ？｣

A｢坂田くんはどこか他人事のような気がする……｣

坂｢そんなことないでぇ！

まぁ、ほとんど俺らの押し付けやけど……俺、星名が俺らのサポートするって決まった時、すっごい嬉しかったんやで？｣

ドキッ

え、今の何っ！

心臓が……飛び跳ねたみたいに……

坂｢こいつと一緒に活動できるんやって、想像したら楽しくてついニヤけてしもたわw｣

そう、少し困ったように笑う坂田くんの顔が、私には眩しかった。