救済の代償−�� ページ8
「犯人は君の行動パターンを知っている人だろうな。倉間君、そういえば最近ストーカーに遭ったと聞いたが…」
「あー、あのお嬢様ですか。今は僕に恨みを持ってるというより、新しい恋でも探してるんじゃないですかね」
「一体何があったのよ…」
佐藤刑事が困惑する。色々あったんだぜ…
「うーん、僕としては僕の行く所に犯人が訪れるか確かめたい所ですが」
「それで爆破されたらどうすんだ」
「そうですよねぇ…」
その確率は低いと見てるけども。
「…良いんじゃねえか？」
「ま、松田君！？」
「もし行く先々に爆弾があるなら、俺達で解除していけばいい。それに、犯人はチキン野郎な上に遠隔操作する事もない。遠隔なら大学の爆弾を解体する時に爆破させてる」
「俺はじんぺ…松田にさんせー。犯人を誘い込む良いチャンスなんじゃないですかね」
「しかし、倉間君は…」
「僕は全然大丈夫ですよ。それに僕を殺す気なら、大学じゃなくてポアロ…行きつけの喫茶店を爆破させてますよ」
彼らを納得させるだけの理由にはなり得ないが、僕には数々の事件を未然に防いだという信頼がある。僕の発言権は事件の当事者だが外部。とは言え、少しはあるだろう。
「…分かった。ただし松田君、萩原君が常に近くにいるように。2人とも爆弾解体のスペシャリストだ」
「…ん？2人とも捜査一課っスか？」
「そうだが」
異動したのか…？いや、彼らが生存している時点で原作と乖離している。何があってもおかしくないか…
パトカーで米花中央病院へ送ってもらいながら、もらったインカムを耳につける。少し長い髪のお陰で、インカムはちょうど隠れた。
「何かあったらインカム叩くんだよ、ハルちゃん」
「あいあいさー萩ちゃん！」
「…お前ら、今日出会ったばっかだよな？」
返事と共に元気良く萩ちゃんに敬礼！
妙に仲良くなってる僕らに呆れた松田さんが煙草に火をつけた。ハンドルは萩ちゃんが握ってる。
「じんぺーちゃんも友達になろーぜー！」
「じんぺーちゃんって呼ぶな！」
「お堅いねぇじんぺーちゃんは」
「萩、お前も乗るな！」
乗るな萩、戻れ！と言わんばかりにじんぺーちゃんはツッコミを入れる。君ら本当に仲良いな。
「ところでハルちゃん」
「何だい萩ちゃん」
「話してない事、あるだろ？」
「…バレちゃいます？」
赤信号で車が止まる。さっきまでの賑やかさは失せ、2人とも警察官の顔になる。
まあ隠し通せればラッキーとは思ってたが。そう上手くはいかないか。
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想世(プロフ) - トめAと@カド松さん» コメントありがとうございます。過去だけでもSAN値ゴリゴリ削られてますね… (2022年8月11日 9時) (
レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - SAN値ヤバそう･･･ (2022年8月11日 7時) (レス) @page49 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - 深夜さん» コメントありがとうございます。帰省の際に何かしらの悶着はありそうですね。 (2022年5月29日 19時) (レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
深夜 - コレお母さんとひと悶着あるパターンかな?(フラグ) (2022年5月29日 19時) (レス) id: 19b009e4f4 (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - 時凪さん» コメントありがとうございます。執筆の励みになります。これからも更新を頑張らせてまいります。 (2022年5月29日 18時) (レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：想世 | 作成日時：2022年5月29日 16時
