午後4時の喫茶ポアロ−�� ページ27
「練習はしました？」
「いつまでも同じ僕だとは思うなよ」
流石に勤務時間に対戦するのはまずいので、と休憩時間に入った後に準備。未成年組も僕らの試合の結末が気になるのか、駄弁りながら店に残っていた。
安室さんに僕のスマホを貸し、僕ももう一台あるスマホを取り出す。僕のスマホの方がゲーム向きだからね、こんな事もあろうかとってやつさ。勝負の舞台は電子世界の無人島。
…なんというかこの人も、こういうのやるんだな。
「…何を笑っているんだい？もし余裕のつもりなら…」
「っはは、いえいえ。そう捉えられたのならすみません。…そうだ、また前みたいに賭けませんか？負けた方が勝った方の言う事を聞く…なんて。何なら魚の餌を賭けても良いですよ！」
「それはいらないかな。でもその話、乗ったよ」
僕のスイッチも入る。安室さんもハードな練習はしてないだろうが、前回よりは操作方法が身に付いたハズだ。そんな付け焼き刃じゃ、僕には勝てないが。
――知らないだろうけど、僕がブロック代表に落ちたのは、単純にゲームで負けたからじゃあないんだぜ。
「くっ…」
「あれれ〜？おかしいぞ〜？大口叩いた割には大した事無いなぁ！」
PVPだからこそ屈伸煽りッ！すぐ目の前で向かい合っているからこそ口で煽るぅッ！
精神攻撃は基本だよねぇ〜！
「うわぁ…サイテー…」
「なんというか、えげつないですよね…」
「…やっぱり初心者狩りじゃん」
園子ちゃん、光彦くん、コナンくんがドン引き、他の人達は唖然としてる。何したかって？芋って投擲物投げまくって追い込んだだけだぜ。
「なんて陰湿な…」
「ふっ、余裕だったぜ安室さん。今度は何を聞いてもらおっかな」
「もう勝った気でいるのかい？」
「貴方の勝ちはもう絶望的ですよ」
しっかりとスマホを握り直す。悪いけどこの勝負、僕の勝ちだぜ！最後のトドメくらい銃で決めようと、武器のボタンを押す。狙いなんて定めなくとも、この距離で外すかよ。
建物から出て、安室さんを仕留めるッ！
「――遥斗さん。君は昔、好きだった人でもいたのかい？」
「はっ？」
安室さんの不意の一言に、僕は一瞬指が止まる。
「おい倉間の兄ちゃん、やられてるぞ！」
「うぇっ！？…あれ？」
元太くんの声に我に返ると、スマホ画面で僕のアバターは地に伏していた。固まってる間に安室さんに撃たれたようだ。…う、嘘だろ。
「やりやがったな安室さんんん！？」
安室さんはしたり顔で、僕を見下ろしていた。
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想世(プロフ) - 乌罗伊利亚さん» コメントありがとうございます。ギャグは詰め込められる分だけ詰め込めたつもりなので、笑わせられたなら嬉しい限りです。 (6月27日 19時) (
レス) @page48 id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
乌罗伊利亚 - とても面白かったです 結構笑いましたw (6月27日 19時) (レス) @page22 id: 21b25aa0ce (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - あのさん» コメントありがとうございます。この度は私の勘違いによりご不快な思いをおかけし、申し訳ございませんでした。近日中に訂正し、直したものを改めて投稿しようと思います。 (2023年5月2日 17時) (レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
あの - 東都タワーや東都水族館は “東京都“ にあります。毛利探偵事務所の住所は東京都米花市米花町です。東京でゼロと言う友達が出来たという台詞もあるのに、いまだにこんな勘違いしてる人いるんですね (2023年5月2日 17時) (レス) id: 7fdd3aee01 (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - 霜さん» コメントありがとうございます。気に入っていただけた上にそのようなお言葉まで頂けるとは光栄です。 (2022年5月27日 19時) (レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：想世 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2022年4月23日 0時
