嘘つきな彼。3

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ちょっと待ってちょっと待って


お兄さん！！



って、もう古い？(笑)


いや、古すぎて身震いするね。





それより、何を言い出してんの？






目が点、口ぽかん。


そんな顔になってたのか


藤ヶ谷さん、私の顔見て笑ってる。








「…な、何ですか？

からかうのもいい加減にしてください」








藤ヶ谷さんが先に降りて行こうとしないなら


私が先に行きますからね。




手で押さえていたエレベーターのドアを外し


先にエレベーターを降りた。







藤「わっ、挟まる」



「……」








藤ヶ谷さんの小言なんか耳に入んない。


知らない。


知らない。



小走りで外に向かって行くと


私に合わせて小走りで駆け寄る藤ヶ谷さん。








「…っ、もう、ついて来ないでください」



藤「…同じ方向なんだからしょうがないだろ？
」



「……」



藤「ねぇ、北山やめて俺と付き合おうよ」




「はぁっ？！何言ってるんですか？

からかうのもいい加減にしてくださいって

さっき言いましたよね？」



藤「いい加減なこと言ってないよ。

俺、本気だけど」



「…っ、知りません。付き合いません」







本当、急に何言ってんのこの人。


私のことバカにしてんのかな。







藤「…考えてよ。返事はいつまででも待つからさ」



「……あの！

私、藤ヶ谷さんのこと絶対に好きになりませんから！」




藤「冷たいなぁ。

そんなきっぱり断ることないじゃん。

仲良くしよ？じゃぁ、友達からってことで」




「…嫌です」






なんなの？


どこがスマートでキラキラな王子様なの？


成美ちゃんの目、おかしいんじゃない？


北山さんよりチャラいかも。


みんな騙されてるよ。




藤「ふふっ。Aちゃん、面白いね。

ますます気に入った」


「…はぁ？」




気に入った？


なに言ってんの？


クスクス笑って


私の反応見て楽しんでる。


信じられない。



「話しかけて来ないでください。では」



走り出したら、腕引っ張られた。



藤「…危ない。ちゃんと前見ろよ」



「…っ、」




壁に激突、寸前。






藤「Aちゃんって、見た目によらずドジ？天然？」


「！？///…っ」

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