嘘つきな彼。3

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市川部長と北山さんと私の3人で


軽く打ち合わせするけど


全く頭に入らない。





こんなんじゃいけない。


社会人失格だ。


もう。


自分が嫌になる。





北「とりあえず、家帰って準備しよ。

今から一緒に行こう」



「一緒に？」



北「ほら、一駅しか変わらないし。

タクシー一緒に乗ってって意味なんだけど」



「…はい。わかりました」







これは仕事。


仕事仕事仕事！！




もたもたしてたら北山さん


もうフロア入り口まで行ってて


私を待ってた。







北「早くしろよ行くぞ？」


「すみません。今行きます」






急いで北山さんの所に行ったら


タイミングよく現れる藤ヶ谷さんの姿。


思わず足が竦む。






藤「お、北山。今からどっか行くの？」


北「んー急遽、出張。名古屋まで」


藤「大変だな」


北「まーね。藤ヶ谷も忙しそうじゃん」


藤「まーね。二人で行くの？」


「……」


北「そ。じゃ急いでるからまたな」


藤「ふぅん。頑張れよ」






藤ヶ谷さんの目線が痛い。


頭を軽く下げて小走りでその場を立ち去る。






やっぱり苦手。


何か知ってるのかな。


北山さんの彼女のこと。


私を北山さんに近づけたくない


何かがあるのかな。

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