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あの時罰ゲームで嘘の告白をしなければ、私なんてさとみくんの視界にさえ入らなかった。
元々住む世界がちがう。
さとみくんと私とでは釣り合わないと、いろんな人たちに言われてきた。
さとみくんが今までくれた好きと言う言葉や態度を信じて積み重ねてきた自信なんて、『特別』という一言であっけなく粉々になってしまうくらい脆いものだったんだ。
「わかってる。 過去のこと気にしたって意味がないことくらい。
でもなんで、あの人に出来たことが私には出来ないの?
なんで私の知らないさとみくんがいるの?」
自分でだって分かっているし、さとみくんに言ったこともある。
過去を気にしたって仕方がないと。
でも分かっているのにダメだった。
私にはしてくれない、さとみくんとのキスよりもその先を知っている人がいる。
さとみくんが彼女を抱きしめて甘い言葉をささやいているところを想像するだけで、胸が苦しくて息ができなくなる。
せめてさとみくんが、私を今までの彼女と同じように接してくれていれば、こんな気持ちにはならなかったかも知れないのに……。
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白星(プロフ) - すのさん» お返事遅くなってごめんなさい💦 応援ありがとうございます💕 これからも頑張ります! (2022年11月17日 9時) (レス) id: c8319660f5 (このIDを非表示/違反報告)
すの - 殿堂入りおめでとうございます。陰ながら応援していました。続編も頑張ってください!この作品面白くて好きです。 (2022年11月5日 2時) (レス) @page48 id: 4bda8c773a (このIDを非表示/違反報告)
白星(プロフ) - 夏那子さん» ありがとうございます! ぐらつきました? やった!笑 (2022年11月4日 2時) (レス) id: c8319660f5 (このIDを非表示/違反報告)
白星(プロフ) - さうざんとりーふさん» いつもコメントありがとうございます💕 カッコいい感じに書きたかったのでイケメンって言っていただけて嬉しいです (2022年11月4日 2時) (レス) id: c8319660f5 (このIDを非表示/違反報告)
夏那子 - いや私だったら素直に揺らぐわってか真面目にぐらついた←なんのぐらつき (2022年11月2日 22時) (レス) @page47 id: 99395c908e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白星 | 作成日時:2022年9月8日 20時