嘘コク野郎を落とす方法7【桃】

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このままじゃダメだ。


まるで糸がこんがらがるようにお互いの気持ちが絡まっているのにほどき方が分からない。


「ちょっと落ち着こう。 俺はただAちゃんに無理してほしくないだけだよ」


「無理なんしてしてない」


「……してるだろ？」


「……」


図星だったのか、Aちゃんが下を向いて黙り込んだ。


「ねえ、なんでそんなに無理してまで先に進もうとするの？
なにかあった？」


「あの人、美玲さん。 さとみくんの初めての人なんだってね？」


「なんで、それ……」


「わかってる。 過去のこと気にしたって意味がないことくらい。
でもなんで、あの人に出来たことが私には出来ないの？
なんで私の知らないさとみくんがいるの？」


最後は絞り出すような悲痛な叫びだった。


「ごめんなさい。 今は冷静に話せそうにない。
少し頭冷やすから、今日は帰るね」


「Aちゃん！」


そう言って立ち上がるとAちゃんは逃げるように家を出てしまった。


一人部屋に取り残された俺は、その場から動けずにいた。



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まだまだ未熟な若い二人ならではのすれ違いを書きたかったんですが難しい…


追記
ここ数日お星様の数が増えていて本当に嬉しいです！
ありがとうございます。

最近ちょっとスランプ気味というか、納得いく展開が書けなくて更新頻度が下がっていたんですが
お星様とかコメント、本当に励まされます。

これからも頑張ります！

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