三十八話 ページ40
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連休明けの火曜。少なくなった買い置きとか、日用品の買い出しにドラッグストアやスーパーをまわって戻ってきた。
着物まま運転するのは最初こそ着崩れたりして大変だったけど、慣れてしまえばこっちのもの。靴がスニーカーなのだけ不格好だけど、草履のまま運転もできないからなぁ
車を降りたら怜さんが来ていて、ほんのり感じる臭いから煙草吸ってたんだな、ってわかった。
半分強引にだけど荷物を運んでくれて、相変わらず優しいなぁ、と思うのと同時に久し振りに会えた嬉しさで気分が良かった。
仕事には集中しないといけないけどね。
『旦那さん、女将さん、ただいま戻りました』
「おかえりAちゃん、いやぁ悪かったね急に買い出し頼んで」
『ふふ、良いんですよ。買い出しくらいいつでも行きますから』
調味料や食材はキッチンへ。ティッシュや洗剤等の日用品は収納へ。すぐ使うものはキッチン内のカウンターに仮置きしてから所定の場所へ。
全てを片付けたら身なりを整えて客席に出た。
『いらっしゃいませ、鈴木様、紫ノ塚様。』
連休明けということと、まだ日が落ちきらない時間ということで他にお客様はいらっしゃらない。
「Aちゃん一ヶ月ぶりやな、買い出しお疲れさん」
『有り難う御座います。…あら、まだ飲んでらっしゃらないんですね？』
「ひと口目は可愛い子見ながらの方が美味いやろ、待っててん」
『あ、なら女将さん呼んできますね？』
「何でそうなんねん、女将さんは美人でAちゃんは可愛い、やろ。大将は男前！」
『ふふ、相変わらずお上手ですねぇ』
鈴木様は、思った事をわりとすぐ口に出す。恥ずかしい事もサラっと言っちゃうあたり大人の余裕って感じがする。
そしていつも笑顔で明るい。この明るさがまわりの人も巻き込んで笑顔にできる。太陽みたいな人だなぁ
『紫ノ塚様は、いつもので宜しいですか？』
「あぁ、はい。お願いします」
…こうやって敬語で話すのも、何だか久しぶりな気がする、なんて感じながら少し甘めな日本酒を出した。
「明るい時間から飲むんって背徳感ありますよね」
「わかるわ、まだ明るいのに酒飲んどる俺…みたいなな」
『何時にお越しくださっても、いつでも美味しい料理とお酒を提供させていただきますよ。料理は旦那さんが作るものですけどね』
ほんと、旦那さんの料理は天下一品だからね！
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黒月（ﾌﾞﾗｯｸﾑｰﾝ）(プロフ) - 続編ありがとうございます！最初の台詞なんですけど、、、エミさんでは？敬語やし、納得っていうのは前からの知り合いだから、、、と思ったんで。続編も更新がんばれください←（くださいって付いてるから敬語と信じて、、、） (2019年5月27日 23時) (
レス) id: 75155c2af0 (このIDを非表示/違反報告)
yanochin(プロフ) - キョウヤさん» コメントありがとうございます！共感していただけて嬉しいです！頑張ります！ (2019年5月27日 23時) (レス) id: 2c796d6a97 (このIDを非表示/違反報告)
キョウヤ - 主の気持ちなんかちょっとわかる。自分も声低いのちょっとコンプレックスだから。この小説面白いっす!頑張ってください! (2019年5月27日 23時) (レス) id: 665ea8b906 (このIDを非表示/違反報告)
yanochin(プロフ) - HAKU猫の夏さん» コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2019年5月27日 20時) (レス) id: 2c796d6a97 (このIDを非表示/違反報告)
HAKU猫の夏(プロフ) - あ。なんか好きっす、頑張れください。 (2019年5月27日 20時) (レス) id: 1e7a204824 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yanochin | 作成日時：2019年5月12日 0時
