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「・・・はぁ」


実家・・・か。

いつぶりかな・・・。織田作と会う前だから・・・かなり前か。

晴れたり曇ったりの四月みたいな天気・・・。

織田作と、会った時もこんな天気だったな。


「・・・織田作」


あなたは今、私を見守っていてくれるのかな?

私のこと・・・怒ってない?



”怒ってねぇよ”



あぁ、幻聴が・・・。



”これも、お前の力だよ・・・”

”いや、俺の未練かな?”




「・・・織田作?」




いるはずのないその人が・・・私には見える気がした。



「・・・それにいるの?」



”あぁ・・・”




「マフィアに戻ることになって・・・ごめん」



”わかってたっていったろ・・・バカ”



「・・・私、どうすればいいのかな?」



”そんなこと、知らねぇよ”



「・・・」




”たださ、お前は周りに気を使いすぎ。もっと、頼れよ”



「・・・・無理だよ」



”そんなことねぇよ”




「・・・怖いんだよ」




”目、閉じなくていいって言われたろ?”



「・・・うん」




”嬉しかったんだろ?”



「うん・・・っ」




”その気持ち、伝えることから始めればいいんだよ”




「・・・・そっか。そうだね」




”今日は、俺たちが出会ったみたいな天気だな”




「うん・・・。私、この天気結構好き」




”俺もだ。なぁ・・・A”




「なに?」




”大切な人、見つけろよ?”




この言葉を聞いたとき、”別れ”だとわかった。

本当の・・・別れだと。




「・・・みつかるかな?」


”きっと、今も・・・お前のすぐそばにいるよ”



「・・・そっか」



”そろそろ・・・いく”



「・・・今まで、ありがとうね」



”あぁ・・・。これからも、俺は見ててやるから。安心しろ”




ほんと、織田作は・・・。

私も、彼に向き合おう。

悲しいけど、私から言うよ。





「さようなら」





涙を流しながらも、精一杯の笑顔で。





”ありがとう”





織田作の言葉は・・・私の心によく響く。




「・・・・っばか」




今まで耐えていた涙が・・・溢れ出る。



「ばか・・・ばかばかばか!!!」



どうしようもない気持ちをただ、吐き出した。

私が泣き崩れていると後ろから温もりを感じた。


「・・・・せんせ」

「・・・業」

「俺、何も見てないからさ・・・思いっきり泣いていいよ」

「・・・っ」

「俺には、ひとりで話してるように見えたけど・・・先生にとっては悲しいお別れをしてたんだよね?」

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 暗殺教室   
作品ジャンル:アニメ
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bhuriltuzimkuti(プロフ) - 続編_|\○_オネガイシャァァァァァス!!【ガチ(真顔)】 (2018年3月3日 15時) (レス) id: 0224ab7056 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - オチは中原さんでお願いします!m(__)mq(^-^q)続き頑張ってください! (2018年2月24日 10時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - 続編でオナシャス!!!!! (2017年1月18日 22時) (レス) id: 3f93ce7449 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編でお願いします【必死】 (2016年11月7日 17時) (レス) id: baa63a6d65 (このIDを非表示/違反報告)
紅錬覇 - 続編がいいです (2016年8月25日 20時) (レス) id: c9bd631ee9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔。 x他1人 | 作者ホームページ:https://twitter.com/saku_uratsuku  
作成日時:2016年7月9日 22時

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