【暗殺教室】君のサイノウ【文スト】 (ページ26)

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「こんばんわ・・・」

「君が、死の業を持つ者・・・かな？」

「えぇ。多分そうです」

「あれ？なんで敬語？」

「・・・」

「もしかして、人が怖いとか？？あんなに人殺してるのに？君に心なんてあるのかな？あんなにこわーい異名まであるのに」

黙って・・・・

「君みたいなのが生きてるからこの世界は物騒なんだよね」

黙って・・・

「ホント、生きてる価値もないくせに」

「黙れ！！！！！」

「っ・・・」

私は、目の前にいる男を睨みつけた。

”うっわ・・・紅の瞳とか怖いな～”

”言霊・・・か。マフィアとかでは使えるかな”

”あ・・・もしかして、私の考えも読めてるのかな？”

「っ・・・！！！！」

「あはは、あたりだね」

「・・・・だったら、なんですか」

私が目を背けると、男は私の頬に手を当て自分と目を合わせた。

「私は、太宰。太宰治だ」

「・・・・A」

「そうか。ではA。私と付き合い給え」

男・・・・太宰は笑顔でそう言ったが、その笑顔に優しさはなく。

とても・・・怖かった。

「は、い・・・・」

「これから、よろしくね？”化け物さん”」

”君の紅の瞳は、僕だけのもの”

”君のことは、離さないよ？”

ｿﾞｸｿﾞｸ

私が、太宰に抱いていたのは・・・”恐怖”それだけだった。

ただ、だんだんと太宰の考えが読めるようになり、私は太宰から隠れるように身を潜めた。

が、首領にあって再開した。

「これが、簡単な過去」

「・・・なんで、お前は泣かないんだよ」

「・・・泣けないの」

「・・・ひとつ、聞いていいか？」

「なに？」

「織田との最後・・・。お前は何を言われた」

「だから・・・」

「最後の最後だ。まだ、なにか隠してるんじゃないのか？」

「・・・最後、か」

”再開できて、よかった”

”お前は、俺の初恋だったよ・・・・安倍A”

”愛している・・・”

「・・・言えないかな」

「そっか」

「・・・ごめん」

私がそう言うと、中也は優しく抱きしめた。

「いい。たくさんいろいろなこと話してくれたからな。許す」

「ありがと」

「明日、アイツらにも話してやらねぇとな」

「そうだね」

「うし！じゃ、俺も首領に報告するかな」

織田作。

私は、今幸せです。

マフィアに戻っても・・・あなたの言ったことは忘れない。

ありがとう、私の初恋の人。

そして、次の日。

「さーて、Aちゃんはどこかな？」