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私は乱数に手を引かれソファに座る
そのまま隣にストンと腰掛ける乱数
目の前に夢野さんと有栖川さんが座ってる
三人も各々が私と知り合いだった事は知らなかった様で
各々出会いを語る事になった。
｢僕はねー、シブヤ歩いてたらAちゃんを見掛けて
可愛かったからデートに誘ったの！
そしたらお友達になったの〜☆｣
｢デ、デートって！｣
聞きなれないワードに戸惑っていると
えー！照れてるの？可愛い〜♪とまたからかわれた
｢小生は少し前にいつものカフェで出会いました。
少しの間でしたがね。｣
｢そう、ですね。まさかこんな所でお会い出来るとは…｣
｢俺はAが夜中に一人であsﾑｺﾞｯ｣
｢有栖川さんとは公園の前で会いました！｣
この人まさか私が一人で公園で遊んでた事言おうとしてる？！
危機感を感じた私は咄嗟に有栖川さんの口を手で塞いだ
ﾓｺﾞﾓｺﾞしている有栖川さんを尻目に
私が食い気味に説明すると乱数と夢野さんは頭にハテナを浮かべつつ、そうなんだ。と納得してくれた。
三人はFlingPosseというチームでディビジョンラップバトルをしてるらしい。
乱数が言ってたポッセとは二人の事で
有栖川さんが言ってた友達は乱数の事だったようだ
｢ところでさ、Aちゃんこの後どうするの？｣
｢え、｣
｢帝統に聞いた話だと、倒れる寸前まで泊まる所探してたみたいだけど…
そもそも、なんで家に帰らないの？｣
話していいのか、わからない
というか、話した所で変わらない
寧ろ問題児だってなって通報されるかもしれない…
でもこのままでもされる？
だったら…正直に言う？
頭の中でグルグル色んな案を考えてると
いつまでも無言な私を見た乱数は
｢ねっ、Aちゃん。
僕達は別に家に帰そうと思ってないよ！
もしAちゃんが今、何か困ってることがあるなら
協力したいんだぁ！｣
それには事情を知らないとね！と笑顔で私の両手を握る乱数はそれに…と続けた
｢僕、Aちゃんの友達でしょっ？｣
その言葉に私は涙を零した
すると
｢俺も同じ釜の飯を食ったようなもんだしな！
もうお前は立派なダチだ！！｣
｢帝統の場合、同じ釜の飯を施してもらったんでしょう？
…Aさん、でしたね。
小生もついでに友人として如何です？｣
あぁ、友達ってこんなに温かいんだ…
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作者名：1/4 | 作成日時：2021年3月28日 23時
