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パチ…と目が覚めると知らない天井とご対面した
確か…有栖川さんと歩いてて
途中で頭がぼーっとしてきて、歩けなくなって…
有栖川さんにおぶってもらって…
ん？
お ぶ っ て も ら っ て？！？！
私ってばなんて失態を…！
きっと重かっただろうに。
有栖川さんここまで運んでくれたんだ…
後日盛大なお詫びとお礼をしなきゃ…
そういえばここ、有栖川さんのお友達の事務所？だっけ。
有栖川さん達はどこだろ？
少し気怠い身体を起こすとペラ、と何かが布団に落ちた
｢冷えピタ…まさか貼ってくれたの？｣
だから熱が少し下がったのか…
ほんと何から何までしてもらってしまった。
家でもプレゼントしないと…
そこまで財力ないけど…
｢お友達の人にもお礼しなきゃ。｣
私はベッドから立ち上がり皺のよった服を手で伸ばした。
よくよく見ると、白ベースの部屋はピンクと黄色
青やオレンジといったカラフルなインテリアが置かれている
四方には数着の服も飾られていた。
なんとなく、だけど乱数みたいだな。と思った
まさかね。と思いつつドアノブに手をかけると
扉の向こうから声が聞こえた
｢お前頼みすぎだろ？！パーティーかよ！｣
｢え〜？いいじゃん！どうせ帝統いっぱい食べるでしょ？｣
｢乱数、帝統は一見ただのしがないギャンブラーですが
実はその界隈では有名なフードファイターなんですよ。｣
｢えぇ？！そうなの帝統？｣
｢んな訳無ぇだろ！！｣
｢ま、嘘ですけど｣
幻太郎！！と大きい声で叫ぶ有栖川さん
私は確信した。
扉の向こうにいる二人の声は全員知ってる人だと…
男性にしては高い声、女の子のような口調は間違えなく乱数。
少しだけ聞こえた落ち着きのある声は本をくれた夢野先生。
私は部屋から出て、声のする部屋に歩いていくと
これまたカラフルな部屋が見えた
｢あの…｣
｢あ！Aちゃん！起きてきて大丈夫？
まだ寝てなきゃメッ！だよ？｣
｢お、顔色はさっきよりマシみてーだな！｣
｢！ 貴女は…カフェの！｣
まるで聖徳太子になった気分だ
三人同時に話されるも、一応聞き取れた。
｢もうだいぶ落ち着きました。ありがとうございます。
有栖川さんに乱数。
夢野さん。お久しぶりです！
頂いた本読みました。やっぱり貴方の小説は最高の物語です…」
私は三人に深くお辞儀した
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作者名：1/4 | 作成日時：2021年3月28日 23時
