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体育祭2 ページ26

A｢えっと、キヨくんもレトくんも牛沢先輩もガッチさんもクラス対抗リレーの選抜なんですか…？｣

全員｢うん｣

なんと…私だけ？運動できないの？本当？

キヨ｢Aは何でんだよ？｣

A｢私は、借り物競走です…｣

リレーなんて、多分人生で1回も出来ないくらいには足遅い。

牛沢｢お題が先輩とかだったら俺呼んでね｣

キヨ｢クラスメイトだったら俺な！！｣

はいはい、と適当に2人をあしらって、またプログラム表に目を落とす。
あれ、そういえば。

A｢このリレーって、1.2組と3.4組と5.6組でまとめるんですよね？｣

キヨ｢そーそー、学年関係なしにクラスでまとめるみたい。｣

あれ、てことはレトくんとキヨくん一緒に走るの…？

レトルト｢運が悪いことに、1年は俺とキヨくん。2年は｣

牛沢｢俺と佐藤！んで3年は、｣

ガッチマン｢俺と飯島なんだよね｣

ええ！？皆3.4組だったんだ！？

A｢すごい…もはや運命って感じですね…｣






｢続いては、借り物競走です｣






キヨ｢じゃ、頑張れよー｣

みんなに送り出されながら、私は列に並ぶ。
お願いだから、まともな紙を引きますように…。


｢よーい、ドン！｣


皆一斉に走り出す。死ぬほど遅いけど、早く借り物を見つけちゃえばこっちのもんだし！

ええと…これにしよう！

ってとった紙を開く。

"3-4のクラスTシャツ"

ええ！？これだと女の人には頼めないじゃん！ていうか先輩だし…こわくて話しかけられな…


あ！


A｢ガッチさん！クラスTシャツ貸してください！｣

ガッチマン｢え！？クラスTシャツ！？脱ぐの！？｣

A｢すみません！お願いします！！｣

周りの人はガッチさんが脱ぎ出して、キャーっていう歓声をあげる。私も今にでも上げたいけど、それどころじゃない。

ガッチマン｢は、はい！｣

A｢ありがとうございます！｣

皆意外ともたついているみたいで、私が暫定1位だ！このままゴールしたい！




パンっ




A｢やったー！！｣

万歳してゴールする。人生初の1位。ガッチさんのおかげである。

レトルト｢おつかれ｣

ガッチさん脱がしてるの面白かったよって笑うレトくん。改めて考えると恥ずかしい…。

ガッチマン｢俺のシャツ返してー｣

恥ずかしーってきたガッチさんに、急いでシャツを返す。

A｢は、はい！｣

全くガッチさんを見れない。意外と筋肉質だったことに驚き。

当分恥ずかしくて見れないな、なんて思った。

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