【東リベ】泣き虫のヒロイン②【武道成り代わり】 (ページ25)

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７２話ページ25

ドラケン side

『ﾊｧ……ﾊｧ……』

ｻﾞｧｧｧｧｱ…

もうAっちの周りには誰も立っていなかった

ヒナ「…A、ちゃん…」

『………』

ヒナちゃんがAっちの方へ近づいた

ド「…！よせ！ヒナちゃん！」

ヒナ「…え」

『…(ｶﾞｯ』

Aっちはあろう事かヒナちゃんに向けて拳を振り上げた

ヒナ「きゃっ」

ド「危ねぇ！ヒナちゃん！！！」

エマ「ヒナ！！」

ｶﾞｼｯ

「おいおい、だーれのこと殴ろうとしてんの？」

『…！』

ド「…！お前」

ヒナ「千堂君！？」

タクヤ「大丈夫？ヒナちゃん」

ヒナ「山本君！」

山岸「俺達もいるよー！」

マコト「ギリギリセーフだったな！」

敦「溝中五人衆参上！！」

・

ド「何で、おめぇら」

敦「橘からAがヤバいって連絡来たんで…

でも、状況は聞いてたのと違いますけど

何してんだ、泣き虫のヒーロー」

・

山岸「うひゃあ…派手にやったな〜うちのNo2は」

マコト「これ生きてんのか…？
まさか殺しちまってねぇよな；」

敦「…殺してねぇよ

なぁ、A」

『……っ(ﾌﾞﾝｯ』

ｺﾞｯ

敦「っ！」

ヒナ「千堂君！」

エマ「ちょ！Aっち何で殴ってんの！？
ソイツ仲間じゃないの！？」

ド「うるせぇエマ…今のAっちには関係ぇねーよ」

エマ「え？」

敦「痛ってー……俺らの事もわかんなくなったか？」

『…殺さなきゃ…皆……

死んじゃう……

………母さん』

ド「！」

・

敦「はぁ〜…タクヤ」

タクヤ「ほーい

A、もう敵(お父さん)はいないよ」

山本がそう声を掛けた途端
Aっちの雰囲気がいつものに戻った感じがした

『…！！！…たくちゃん』

タクヤ「ん」

『たくちゃん…』

タクヤ「ここにいるよ」

Aっちは縋るように山本に泣き付いた

『……うっ……ﾋｯｸ……ふぇ…』

タクヤ「よしよし、よく頑張ったな…A」

『う"ん……がん"ばっだ……ｽﾞﾋﾞ』

…

ヒナ「いつもの…Aちゃん」
エマ「なんだったの…；」

ド「…」

やっぱりAは…

ヒナ「おとうさん....」

ド「…うっ」

エマ「！ドラケン！！！」

山岸「やべえ！ドラケン君を早く救急車に！！」

『…！ドラケン君…！』

Aは…

『ドラケン君！！』