40話 ページ40
かつておびただしい数の死者を出したことで、ここ何世紀にも渡って再開を試みたがなかなか成功せず。それがなんと今年、このホグワーツで再開されることとなったのだ。
ハーマイオニーや一部の生徒は"おびただしい数の死者"という言葉に引っかかっていたけど、ハリーも、大広間の大半も、何百年前に誰かが死んだことよりも試合のことがもっと知りたかった。
「すべての諸君が、優勝杯をホグワーツ校にもたらそうという熱意に満ちておると承知しておる。しかし、参加三校の校長、並びに魔法省としては、今年の選手に年齢制限を設けることで合意した。ある一定年齢に達した生徒だけが──つまり、17歳以上の者が──代表候補として名乗りをあげることを許される」
まさかすぎるサプライズに生徒たちがガヤガヤとする中、「就寝!」という校長の声が響き渡った。
ほとんどの生徒が大広間で対抗試合の話で湧き上がっていたけど、しばらくすると、生徒が立ち上がり始めた。
｢そりゃあ、ないぜ!俺たち四月には17歳だぜ。なんで参加できないんだ？｣
｢俺はエントリーするぞ。止められるもんなら止めてみろ｣
フレッドとジョージが職員のテーブルを睨みつけながら言い張った。
｢代表選手になると、普通なら絶対許されないことが色々できるんだぜ。しかも、賞金一千ガリオンだ!!｣
｢うん……うん、一千ガリオン……｣
ロンは魂が抜けたように繰り返した。
｢でも、今まで死人が出てるのよ｣
｢ああ。だけどずっと昔の話だろ？それに、ちょっとくらいスリルがなきゃ面白くないじゃないか？｣
｢おい、ロン、A。俺たちがダンブルドアを出し抜く方法を見つけたらどうする？エントリーしたいか？｣
フレッドとジョージがくしゃ、とAの頭を撫でながら聞いた。
死人が出てるのは"ちょっとくらいのスリル"どころの話ではないだろうけど、そんなことよりも、賞金と名声が手に入るチャンスの方が、双子にとっては大きいのだ。
｢ハリーはどう思う？｣
｢立候補したら気分いいだろうな。だけど、もっと年上の選手が欲しいんだろ。僕たちじゃまだ勉強不足かも｣
『私、やりたい!エントリーしたい!!』
スリルある試練を乗り越える代表選手。なんて素敵な響き!
そう言いたげに瞳を輝かせるAに、ハーマイオニーが心配そうな目線を向けた。
ハリーも立候補したら良い気分だろうとは思ったけど、彼女の様子を見ているとやっぱり気が気じゃない。
意気込む彼女を横目に、同じ気持ちであろうハーマイオニーと目を合わせて苦笑いをこぼした。
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とま(プロフ) - 平野澪さん» コメントありがとうございます❕気長にお付き合いいただけると嬉しいです…!! (2022年7月8日 1時) (
レス) id: d352a8403d (このIDを非表示/違反報告)
平野澪(プロフ) - 面白かった！！！！ (2022年7月7日 19時) (レス) @page50 id: 46f0f08380 (このIDを非表示/違反報告)
とま(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます❕嬉しいです…!!頑張ります🔥 (2022年6月3日 1時) (レス) id: 168ae22990 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これすっごく面白いです！！ 続き楽しみにしてます！ (2022年6月1日 20時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
とま(プロフ) - to_mi_ta_20さん» コメントありがとうございます!!すごく嬉しいです…!!更新が本当に遅いですが、最後まで完結させるつもりなのでお付き合い頂けると嬉しいです❕ (2022年5月23日 22時) (レス) id: 168ae22990 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とま x他1人 | 作成日時：2022年5月6日 15時
