70話 ページ22
覚悟していた痛みはこなくて、代わりにボスッと音をたてて何かに埋まった。
下は木の幹のような植物が一帯に広がって絨毯のようになっているようだ。
「ふぅ、この植物のおかげで助かったな...」
しかし四人を助けたと思われたその植物は、今度は身体に巻きついてきた。慌てて身体をよじっても、植物は締め付ける力を強めるばかりだ。
本格的にまずいと思い始めた時、ハーマイオニーが叫んだ。
「三人とも、動いちゃダメ!これは"悪魔の罠"よ!いい？落ち着いて。暴れるほど早く殺されちゃうわよ!!」
"悪魔の罠"
小さい時に読んだことがある。記憶の中からそれが記されたページを見つけた。
「早く殺される？!そりゃ落ち着いて居られるわけだ!!」
騒ぐロンに笑って、ハーマイオニーが植物に飲み込まれた。
「「ハーマイオニー!!」」
そう、じっとしてればいいんだ。目を瞑ってゆっくりと飲み込まれていくの見たロンが、必死の形相で引っ張った。
「A!A!!ダメだよ、行かないで!!」
『ロン、大丈夫!ほら、私を見て？苦しくないわ!』
ロンはパニック状態で声が届いていない。
結局、すぐにハーマイオニーに続いてAが植物に飲み込まれた。
「「A!!!」」
『ぐえっ』
植物の下は思ったよりも高さがあって、落ちたら結構痛かった。
「A!」
『ハーマイオニー!思ったよりも距離あったね、お尻痛いよ……』
「言ってる場合じゃないわ!二人が!!」
見上げると、ロンとハリーは私が落ちてしまったことでより一層振りほどこうと動いてしまっている。 特にロンはパニック状態だ。
まずい、間違いなく彼が一番最初に死んでしまう。
『落ち着いて!私たちここにいるわ!!』
「言った通りにして!信じて!!」
その後すぐに、ハリーが落ちてきた。
『ハリー!大丈夫？』
「ああ、大丈夫!」
だけどまだロンがいない。助けてー!と上から声がしている。
いや、助けたい気持ちは山々なんだ!じっとしてくれロン!!
「ロンはじっとしてないの？!」
「してないみたい!」
「なんとかしなくっちゃ!!あぁ、薬草学の本で何か読んだの!悪魔の罠、悪魔の罠──」
『苦手なものは、"太陽の光"』
ハーマイオニーとハリーが吃驚したようにAを見たが、ロンの叫び声に上を向き直した。
「そうだわ!……
眩い光が植物を照らして、上からロンが落ちてきた。
『ロン!大丈夫？』
「大丈夫……ふぅ、落ち着いてたおかげだ!」
「ハーマイオニー達が勉強してたおかげだよ」
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Uo(プロフ) - れいさん» コメントありがとうございます❕しばらくおやすみしていて、その上不定期な更新で待っていてくださる方々には本当に申し訳ない気持ちです😞少しずつでも進めて完結させたいと思っているので、これからもどうぞよろしくお願いいたします…!! (4月8日 23時) (
レス) id: 2ac4bc0020 (このIDを非表示/違反報告)
れい - めっちゃ久しぶりにコメント失礼します！前に書いたコメントが返信されてて、よっしゃー！って心の中で叫びました！このシリーズのほんとに好きなので、ゆっくりでもいいから更新して欲しいです...。ずっと、ずっと応援していますから！ (3月31日 20時) (レス) id: d760ec90d4 (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - れいさん» コメントありがとうございます❕ハリー好き意外と少ないので嬉しいです…!!ご期待に応えられるよう頑張るので、気長にお付き合い頂けると嬉しいです! (3月31日 19時) (レス) id: b8e3b5cbd8 (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます❕完結までどうか気長に待ってくださると幸いです😖 (3月31日 19時) (レス) id: b8e3b5cbd8 (このIDを非表示/違反報告)
れい - 主人公ちゃんがハリーにおんぶされてる...可愛すぎだろ！ハリー大好きなので、すごいこのシリーズ大好きです！ (12月21日 14時) (レス) @page8 id: d760ec90d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とま x他1人 | 作成日時：2022年2月7日 12時
