祈り16 ページ17
斬って、斬って
血の雨を降らせる
綺麗、綺麗
本当に綺麗
今の私の顔は？
…そんな事どうでも良いや。
楽しければそれで良い
「アハハハハ…イヤァァァア！」
笑って
笑って
笑って
泣いて
鳴いた
血を写す度、あの光景が浮かぶ
一生癒す事のない傷を抉る
安心した様に笑い冷たくなっていく死体
鎖の冷たい感覚
暗い暗い視界
明るくなったらそれはまるで蛍光灯のような光
本物の太陽とはまるで違う
今思えばあの頃から光を映してない
つまらない
暗いのに、視界が慣れちゃった？
つまらない
助けて、と手を伸ばしても誰も手を握らない
肩から下のない女に刃先を向ける
口角が上がる
頬が緩み、この上ない興奮を覚える
「ご、ごめんなさっ…」
「知らない…」
「ヒッ…」
わざと首を狙った振りをし、髪をばっさり斬る
「い、いや…」
「…あんた、つまらない。バイバイ」
そう言って上から下へ刀を振り下ろす
あの時あんたが手を出さなければ良かった事だけ
びちゃりと返り血が顔に着く。
ああ、汚い
ドクン、ドクンと心の臓がうるさく鳴り響く
「…う…」
「…？」
うめき声が聞こえ、振り返る。
横たわっている堀川国広が此方を見た
「…な、にを…おびえて…いるんで、すか…？」
「…」
「…ゲホッ…だいじょぶ、です…この世は、ひろいです…か、ら…」
″この世界が全てじゃないんだよ″
″だから大丈夫″
″君をいつか自由にしてあげるから″
「あ…ああ…」
反響、残響
「大丈夫…大丈夫…」
あのお方は死んだ
知ってる。
私を自由にする事なく、死んでしまった
ぷつりと何かが切れた気がする
意識が無くなると同時に響く声
＿″もう大丈夫だから、怖がらないで″
この時、私はもう少し考えていれば良かったのかもしれない
記憶について
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ルイナ(プロフ) - この作品とても大好きです！続きもとても楽しみに待っています！更新これからも頑張ってください！ (2018年8月2日 12時) (
レス) id: 29bcf3ece3 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - すっごく面白いです！(* ´ ▽ ` *) (2018年2月13日 22時) (レス) id: 79d968a597 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - はわわっ！？面白いと言っていただきありがとうございます！！更新がんばります！！ (2017年1月22日 16時) (レス) id: 228249d044 (このIDを非表示/違反報告)
月影蝶(プロフ) - 面白いです(*￣∇￣*)更新楽しみにしてます！ (2017年1月22日 0時) (レス) id: b6f1e0618e (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 面白いと言っていただきありがとうございます！！いや、星はもうちょっとおっとりさせたかったんですけど、結構黒くなってしまいました(苦笑)これからも面白いと言っていただけるようなお話作るの頑張ります！ (2017年1月5日 10時) (レス) id: 228249d044 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2016年12月13日 21時
