初めて聞く声の魅力 ページ4
その後尾行し続けると学校裏に先輩は連れて行った。
裏にはもう二人先輩が座っていて
どの先輩も三年生のようだ。
うわぁ、漫画とかアニメみたい。
こんなバレバレなところで何やってんだよ。
半ば呆れながらも
実際に虐めを目撃するまで動かず気配を殺して様子を見ていた。
確実に虐めの犯人として
教師に訴えるには現場を目撃した目撃者がいる方が確実に彼らを懲らしめられる。
そう考えたAは焦る正義感を諫めて
その時を待っていた。
「なぁ、お前さぁ。調子乗ってない？最近。」
ゆらっと金髪の先輩を待っていた
黒髪ロン毛の先輩が立ち上がる。
どうやら予想通り金髪の先輩の
高得点が気に入らなかったらしい。
ガキかよ。クソガキ。
内心怒りながらますます
言葉が荒々しくなっていく私の心情に合わせてなのか
超能力の制御が難しくなっているように感じる。
「別に。調子乗ってねぇよ。」
そこで私は初めて金髪の先輩の声を聴いた。
落ち着いた優しい声色で
何処か青年なのに大人の色気のようなものも感じた。
深く優しい、けれど説得力のあるような
何処か強い魅力を持った声。
その時私は
不謹慎ながらカッコイイと思った。
「あぁ？調子乗ってんじゃねぇか。口ごたえしやがって。」
そう言ってロン毛は金髪の先輩をど突いた。
けれど金髪の先輩は全く動揺する風でもなく
肝の据えた目でロン毛を見ていた。
両の足でしっかりと立っている金髪の先輩は
余裕を醸し出す声色で言った。
「なぁ、もう帰っていいか？俺もそう暇じゃない。」
「言い訳ねぇだろ！」
そう言って今度はもう一人の
短髪の先輩が金髪の先輩の胸倉をつかんで殴り掛かった。
そのまま金髪の先輩は
されるがままに殴られている。
私は待っていましたとばかりに飛び出し
先輩たちに突進していった。
「先生こっちです！！」
「おい、先生だってよ！」
「やべぇぞ、逃げるぞ！」
「おい、待てよ！」
それぞれあっという間に逃げ去ってしまった。
やはり虐めている奴はだいたいバカで臆病者なのだ。
その後ろ姿はまさにか弱き兎だった。
いや、兎に失礼か。
「お前、そこら辺の奴らより頭いいな。」
突然そう声をかけられた。
「お前じゃなくて一年のAです。」
「おれは霊幻新隆。ありがとな。いやぁ〜お陰様で助かったよ。」
そう言って拍子抜けするほど
その金髪の先輩は笑顔で私に話しかけた。
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Lemonaめろんそーだ。(プロフ) - めっちゃ続き気になります、、、 (2019年2月2日 23時) (
レス) id: 410f0c8008 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - ありがとうございます (2017年8月9日 11時) (レス) id: e2cf070f5b (このIDを非表示/違反報告)
99(プロフ) - コメントをありがとうございます。読者様がそのように思ってくださっていることを知ってこの小説に定期的に取り組もうと再度思いましたので、明日投稿しますので宜しければ見てください。 (2017年8月9日 0時) (レス) id: 996208e53c (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - 続きが凄く気になります (2017年8月9日 0時) (レス) id: e2cf070f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：99 | 作成日時：2017年5月11日 16時
