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いつからそこにいたんだあのボウヤは……！
私は絶望顔になりながらも懸命に光明を探る。
落ち着け、まだ終わった訳じゃない。
江戸川様だってこの間まで悪逆非道の公害撒き散らす系お嬢様だった私を覚えている。
その圧倒的悪女の私と、今ここにいる
答えは否！！
(よし、スルー安定)
アイアムノット篠崎A。オッケー？
園児たちを振り返ることなくザッザッと歩き出す私を、江戸川様はなんとも形容しがたい目で見つめている。
くそ！そんな目で私を見るな！別人ですよ！
公園の入り口には全く去る気配のないコナンくんがいる。
私は、私が入り口に近づくにつれてフクロウのごとく顔だけを私に向けてくるコナンくんに怯えながら、なるべく彼を見ないようにして公園を出た。
……よし、切り抜けたァ！
「お姉ちゃん、置いてかないでよぉ。」
(ぎゃああああああ！)
キャアアではない。
ギャアアである。
コナンくんは颯爽と立ち去る私の腕をガッと掴み、猫撫で声で私にすり寄った。
お前！お前！！
そんな小悪魔的犯行どこで覚えてくるんだ！言え！
先ほどの引率の先生たちが「あらあら」といった様子で私達を見守っている。
く、くそ。振りほどけないじゃないか。
この流れも計算済みということか…恐ろしい子だ…
私が世間体を気にして「行こうかコナンくん…」と引きつった笑顔を向けると、コナンくんもにぱっと笑ってくれた。
ん？あらやだ可愛––––––
「ちょっとそこらでお話ししよっか、篠崎さん。」
–––––––いくない。
絶対語尾に(威圧)ってついてる。
結局「私は篠崎ではありません」という一言すら言わせてもらえず、そこらの喫茶店に入店させられたのだった。
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作者名：しま | 作成日時：2018年4月22日 16時
