なーくんの決意 ページ16
『お兄さんのやりたいことって”誰のために頑張りたいこと”なんですか?』
ななもり「え?」
『自分のためですか?仲間のためですか?
ー−−それとも、やりたいことを応援してくれてる人たちのためですか?』
元々は”俺”がやってみたいから始めた配信活動だった。
活動していくうちに”応援してくれてるリスナーさん”のために頑張りたいと思うようになった。
『自分がやりたいことって、批判する人たちのために頑張ってることじゃないと思うんです。
お兄さんは応援してくれる人たちのために頑張りたい、そういう人ですよね?』
誰のために頑張りたいか、か・・・。
『誰かのために頑張りたいと思ってる人が、行動する前からそんな後ろ向きでどうするんですか!
批判する人のためじゃなくて、応援してくれる人たちのために頑張りましょうよ!!』
初めて会った女の子。普通何も知らない人にこんなこと言われたら怒ると思う。
でも、俺の心には刺さってしまった。俺が見失ってた大事なものを見つけてくれたから。
出会ったばっかりなのに、俺の話を真剣に聞いてくれたことが嬉しかった。
『あ。初対面なのに勝手なこと言ってすみません!!』
ななもり「いや、俺の話を聞いてくれてありがとね。だいぶスッキリしたよ」
「少しでもお力になれたならよかったです」と笑った目の前の女の子。
あぁ、マズイな。このままじゃ完全に・・・。
『私そろそろ家に帰らないといけないので、この辺で失礼しますね』
「待って」と引き止めて連絡先を聞こうと思った。
俺はなんとか思いとどまった。
俺は20歳なのに対しこの女の子は未成年(たぶん中学生)だ。
さすがにこれは色んな意味でマズイ。自分のことより活動に専念しよう。
俺は気持ちを押し込んで彼女を見送った。
もう会うことのないであろう女の子。そう思っていた。
ー−−数年後、推しとリスナーとして会うなんて思わなかった。
握手会に来てくれたあの時の女の子。
再会したときはその場で飛び上がりそうな程喜んだ。
彼女自身が覚えていなかったのは少しショックだったけど、
毎日リプとDMを送ってくれてる天ちゃんだと知って泣きそうな程嬉しかった。
それから、俺は天ちゃんもとい七瀬ちゃんのことを調べた。
ずっと、あの時引き止めなかったことを後悔してたから。
ー−−あの時は諦めたけど、今度は諦めないよ。
全力で落としにいくから覚悟しててね?
さとみくんが想像以上にシスコンでビックリです→←ななもりさん、それはもしやストーカーでは?
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らくがん* - さくりさん、、、、、尊いです、2も見ます、な〜くん尊い、、、 (4月29日 17時) (レス) @page25 id: 9e395d752b (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 零採さん» 返信が遅れてしまってごめんなさい!!コメントありがとうございます。僕は6人のすとぷりが好きなのとななジェル推しなのでこの小説を書かせて頂きました✨楽しんで読んでくれたら嬉しいです……!! (2月18日 18時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
零採 - なーくんの話だ…!一人のすとリスとしてすっごく嬉しいです! (12月27日 18時) (レス) @page24 id: 493da3e0a4 (このIDを非表示/違反報告)
如月玲斗/玲央(プロフ) - 雨萩さくりさん» 神の定めだねぇww どういたしまして? (5月19日 17時) (レス) id: 9c1c96d73e (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 如月玲斗/玲央さん» 私の作品が玲斗くんに影響を与えてしまうとは・・・。これも神の定めかな?(何言ってんだこいつ)・・・冗談はさておき、こちらこそ沢山読んでくれてありがとう!! (5月19日 7時) (レス) id: 62efc680fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨萩さくり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時:2023年2月23日 21時