第７話 【雨萩さくり】 ページ10
さとみ「俺、自分の過去最高記録更新するわ」
謎の自信に満ち溢れたまま、さとみくんは握力を計測し出した。
まぁ、目標があるのは良いことだよね。
”ふぬっ！！”とイケメンらしからぬ声を出すさとみくん。
ころん「さとみくん、その声どっから出してるの？」
集中しているからなのか、さとみくんはころちゃんの質問をガン無視していた。
さとみ「……よし！コレ来たでしょ！？」
何と結果は５０ｋｇ。おぉ、思ったより握力強いんだなぁ。
そして、左手も４８.２ｋｇと好記録を出していた。
喜んでいるさとみくんを横目にころちゃんの方を見ると、計測の準備をしていた。
『目標何ｋｇ？』
ころん「３０とか？」
地味に低い目標を掲げるころちゃん。
確かに、ころちゃんの握力が強いイメージはないけどさ。目標はもうちょっと高くいこうよ。
”小心者だなぁ、ころんは”と、今にもふんぞり返りそうな勢いで煽っているさとみくん。
いや、小心者はまた意味が違ってくると思うんだけど……。
ころちゃんは「この人うるさいなぁ」と言い返して、自分の右手にグッと力を込めた。
３秒ぐらいしてから手を離すと、２３.４と表示されていた。
……え、マジ？
さとみ「……高２・男子平均握力４３ｋｇ、女子２６ｋｇって書いてあるぞ」
”握力の測り方”と書いてある、壁に掲示してある紙を見て呟くさとみくん。
ということは、ころちゃんの握力は女子の平均以下……ってことになるよね。
ころん「まぁ、僕まだ本気出してないからね」
『いや、体力測定なんだから本気でやらないとダメでしょ』
ころちゃんの苦しい言い訳に、私は思わずツッコんでしまった。
そしてさとみくんは、「次があるよ」と謎の励ましを送っていた。
”左の方が握力が強いとか全然あるからね”って言ったら、ころちゃんに複雑そうな顔をされた。
ころん「そこまでフォローされると、逆にこっちまで気まずくなるわ」
そう言って計測した結果は、２７ｋｇ。
少し微妙だけど、右手より左手の方が握力が強いことには変わりはない。
さとみ「良かったな、ころん。女子の平均よりは上回れたぞ」
ころん「全然嬉しくないけどね！」
ころちゃんは若干拗ね気味に、私に計測器を渡してきた。
”可愛いなぁ”と思いながら計測器を受け取り、私は自分の右手に力を集中させた。
さて、結果はいくつかな。
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紫月まろ@相方:めんたいこ#勉強消滅させよう同盟(プロフ) - さまーさん» わ~!!ありがとうございます!お褒めいただき光栄です! (4月3日 14時) (
レス) id: 5dc82e964f (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - ちょっと待って！？神同士が合作してやがる…神同士がくっついて神を超えてやがる… (4月2日 9時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
紫月まろ@相方:めんたいこ#勉強消滅させよう同盟(プロフ) - しーちゃんさん» 褒めていただけるのはすごく嬉しいのですが、さくり同様の意見です…。 (12月9日 19時) (レス) id: 9c4501d397 (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - しーちゃんさん» えーっと、それはしーちゃん様が手掛けた作品として投稿するということですか？それとも、こういう作品があるよ〜みたいな感じで宣伝するということですか？ (12月9日 17時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん - このお話があまりにも素敵だったので多くの人に見てもらいたく、プリ小説と言うアプリで 同じ内容で書かせてもらってもよろしいでしょうか、、 (12月9日 17時) (レス) id: 22e9f0b0d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年7月28日 19時
