第５話 【雨萩さくり】 ページ7
ジェル「じゃあ、次は俺が体験した怖い話してもいい？」
ころん「それは、ちゃんとした怖い話？」
るぅちゃんの話があんまり怖くなかったからか、
”ジェルくんの話も怖くないんじゃね？”と、明らかに疑いをかけているころちゃん。
しかし、ジェルくんは予想外に真剣な表情で、ころちゃんの問いに対して頷いた。
え、これはほんとに怖い話をするのでは……？(怖い話大会なんだから当たり前)
ジェル「……俺的にはめちゃくちゃ焦ったし、怖いなぁって思った」
そう前置きして、ジェルくんはゆっくりと語り始めた。
ジェル「ー−−俺らが小２ぐらいの時に、”肝試し”が流行ったやん？」
莉犬「あ〜、あったね。そういうクソみたいな遊び」
『莉犬くんの肝試しに対する恨みが凄い』
そういえば莉犬くん、どんなに誘われても断固拒否してたもんなぁ。
懐かしいなぁと思いながら過去を振り返っていると、ジェルくんが続きを話し始めた。
ジェル「みんなには言ってなかったんやけど、実は俺、友達と肝試しに行ったことあるんよ」
ななもり「え？そうなの？」
突然の告白に、私たちは戸惑いを隠せなかった。
そして驚きながらも、さとみくんが「どこに肝試しに行ったんだ？」と聞いてくれた。
ジェル「心霊スポットの
ジェルくんの言葉に、私たちは「ん？」と首を傾げた。
いや、別に、夜月公園は心霊スポットとかじゃないんだけど……。
私たちにツッコむ隙を与えず、ジェルくんは淡々と話を続ける。
ジェル「……最初は普通の公園やったんやけど、
途中から、風も吹いてないのに草むらからガサガサ音が聞こえてきて」
急にぶっ込まれたホラー要素に、私たちは思わず黙ってしまった。
ジェル「で、俺らは”誰！？”って言いながら草むらに近づいたんよ。そしたらそこにはー−−」
ゴクリと、私は息を呑み込んだ。
ジェル「トラ模様の猫ちゃんがいてさ。深夜に見る猫って怖いんやなぁって思ったわ。
めちゃくちゃ目がギラギラしてた」
ななもり「……ジェルくん、深夜の公園を心霊スポットだと勘違いしてた上に、
猫の行動のことをホラー現象だと思ったでしょ」
ジェル「え？深夜の公園って心霊スポットじゃないん？」
ジェルくんの問いに、思わずため息をついた。
ー−−どうやら私たちは、怖い話をするのに向いてないみたいです(笑)
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紫月まろ@相方:めんたいこ#勉強消滅させよう同盟(プロフ) - さまーさん» わ~!!ありがとうございます!お褒めいただき光栄です! (4月3日 14時) (
レス) id: 5dc82e964f (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - ちょっと待って！？神同士が合作してやがる…神同士がくっついて神を超えてやがる… (4月2日 9時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
紫月まろ@相方:めんたいこ#勉強消滅させよう同盟(プロフ) - しーちゃんさん» 褒めていただけるのはすごく嬉しいのですが、さくり同様の意見です…。 (12月9日 19時) (レス) id: 9c4501d397 (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - しーちゃんさん» えーっと、それはしーちゃん様が手掛けた作品として投稿するということですか？それとも、こういう作品があるよ〜みたいな感じで宣伝するということですか？ (12月9日 17時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん - このお話があまりにも素敵だったので多くの人に見てもらいたく、プリ小説と言うアプリで 同じ内容で書かせてもらってもよろしいでしょうか、、 (12月9日 17時) (レス) id: 22e9f0b0d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年7月28日 19時
