幼馴染から恋愛対象になる方法 【苺】

第34話　【紫月まろ。】 ページ40

ななもり。Side
身支度を終え、神社まで向かう。
神社まで歩いているとAが何かを見つけたようで。




『なーくん、あれ...。』




と声を掛けてきた。

Aが指を指した方を見てみると、何故か子猫が...。
どうしてこの時期に？




ななもり。「あれ、子猫だよ、ね？」


さとみ「捨て猫、だよな...？こんな時期に捨てるとかﾀﾋんでねぇか？」


莉犬「...生きてるみたい。」




耳を澄ませてみると微かだけど“にゃーぁ”と可愛げな鳴き声が聞こえてくる。


今行くならばAの家になっちゃうけど...。




『ねぇ！みんな。予定変更でこの子、連れて帰っても良い？』


ジェル「俺は賛成や。」


ころん「僕もー！！」


るぅと「僕も皆が良いならそれで。」


満場一致で連れて帰ることに...。





ASide
どんな理由であってもやっぱり捨てる事だけは辞めてほしかったな...。


皆も賛成してくれたから、一旦子猫を我が家に連れて帰ることに。




『ただいま〜！！』


A母「あら？早かったじゃn...ってどうしたの、その子猫は...？」


『行くまでの道に捨てられてて...可哀想で連れて帰ってきちゃったんだけど、飼っても良いかな？』


A父「あぁ、Aがそうしたいんだろう？なら、飼おうか。放置したら殺処分されるかもしれないしな...。」


『ありがと！！』



やっぱりお父さんもお母さんも、甘いな...。

でも今回ばかりは助かった。



さとみ「よし。そうと決まれば動物病院、行こうぜ？」


『あ、そっか。すぐには飼えないんだっけ...？』


ななもり。「そう、猫もそうだけど動物を飼う前にはどんな病気を持っているかわからないし、この子猫は捨てられてたって言うのもあって余計に危ない。だから、しっかりと検査が必要だね。」


ジェル「おばさんかおじさん。車って出せます？」


A父「あぁ、ちょっと待ってろ。その間にA、子猫を包める大きさの毛布出してやってくれ」


『うん！』


こういうチームプレー、なんだか久しぶりかも...。

毛布、って言うよりかはブランケットやもふもふのバスタオルが辺りが良いかな...？

取り敢えず手当り次第、持ってこよう。




るぅと「A、僕も手伝いますよ。」


『るうちゃん...！ありがと。じゃあこれ持ってくのお願いしてもいいかな...？』


るぅと「はい！」


あと必要なものは...？

前に使った猫用キャリー、まだあった気がする。

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