第33話 【雨萩さくり】 ページ39
細かいルールを決めたら楽しいゲームがスタートする。
まずは私が出題者になり、3問程度問題を出すことになった。
最初は簡単なものにしてどんどんレベルが上がる方式にしていったら、
案の定みんな最終問題で苦戦していた。
私の出題が終わりお母さんたちと交代したら、序盤からぶっ飛んだ問題を出された。
まさかの全問難問というハプニングが起きたけど、何だかんだ楽しむことが出来た。
全力でゲームを楽しんでいると時間があっと言う間に過ぎ、
気が付いたら新年を迎える直前の23時55分になっていた。
あれ、もうこんな時間なの!?
時の流れがあまりにも早く感じた私は思わず瞳孔を開いてしまった。
なーくんたちが来たときは14時ぐらいだったのに、もう年を越しそうなのか。
……てか、今更だけどさところ寝坊したってどんだけ長い時間寝てたんだろう。
昨日寝るのが遅かったのかなぁと考えていると、
さとみくんが「なぁ、今年もアレやろうぜ」と声を掛けられた。
”アレ”って何だと思ったけど、年越しのときに毎年私たちがやっていることが脳裏に浮かんだ。
「新年まであと10秒!」
お母さんの声を合図に、私たちはゆっくりカウントダウンを始めた。
ー−−5・4・3・2・1。
新年を迎えた瞬間、全員でジャンプをした。
よくある、”年越した瞬間は地上にいなかった”ってやつ。
ななもり「明けましておめでとう。今年もよろしくね!」
なーくんの言葉をきっかけに、私たちは恒例の挨拶を交わした。
”今年はどんな1年になるのかなぁ”とワイワイ盛り上がっていると、
お父さんが「A」と私の名前を呼んだ。
「ななもりくんたちと一緒に初詣に行っておいで」
『え、お父さんたちは行かないの?』
「私たち大人は寒さに弱いから外に出たくないのよ」
お母さんの回答に、私は”あぁ……”と言って納得した。
そして、お父さんは「学生は学生だけでいた方が気が楽だろ?」と続けた。
……確かに、みんなからすればそうかもしれない。
私はコクンと頷きながら「分かった。私たちだけで行ってくるね」と返事をした。
なーくんたちは「すみません」と申し訳なそうにしてから外に出る準備を始めた。
私も外着に着替え、私たちはみんなで近くの神社に向かった。
人いっぱいいるのかなぁ……。
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紫月まろ@相方:めんたいこ#勉強消滅させよう同盟(プロフ) - さまーさん» わ~!!ありがとうございます!お褒めいただき光栄です! (4月3日 14時) (レス) id: 5dc82e964f (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - ちょっと待って!?神同士が合作してやがる…神同士がくっついて神を超えてやがる… (4月2日 9時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
紫月まろ@相方:めんたいこ#勉強消滅させよう同盟(プロフ) - しーちゃんさん» 褒めていただけるのはすごく嬉しいのですが、さくり同様の意見です…。 (12月9日 19時) (レス) id: 9c4501d397 (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - しーちゃんさん» えーっと、それはしーちゃん様が手掛けた作品として投稿するということですか?それとも、こういう作品があるよ〜みたいな感じで宣伝するということですか? (12月9日 17時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん - このお話があまりにも素敵だったので多くの人に見てもらいたく、プリ小説と言うアプリで 同じ内容で書かせてもらってもよろしいでしょうか、、 (12月9日 17時) (レス) id: 22e9f0b0d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨萩さくり x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時:2023年7月28日 19時