第19話 【雨萩さくり】 ページ25
カレーライスを食べた私たちはリビングでまったりしていた。
赤い服と緑の服を着たおじさんたちがトレードマークのミニゲームから、
絵しりとりや人狼ゲームなど、様々なジャンルの遊びをした。
気が付いたら、時計の針が23時を回っていた。
ななもり「ー−−よし、そろそろ寝よっか」
るぅと「明日も学校ありますし、あんまり遅いと莉犬が起きれなくなっちゃうですしね」
莉犬「ちょっと待って、何で俺限定なの!?」
ころん「莉犬くんが一番寝起き悪いじゃん」
「ころちゃんだって変わんないでしょ!」と悲痛な声を上げる莉犬くん。
”正直、どっこいどっこいなんだよなぁ”と呟くと、
隣にいたジェルくんに「さっきより毒舌増してへん?」と笑いながらツッコまれた。
さとみ「Aは俺と同じベットで寝る?」
莉犬「ダメに決まってんでしょ、変態」
さとみ「別に何もしないって。俺がAに何かするわけないだろ?」
莉犬「このメンツで一番信用できないよ」
私はクスクス笑いながら二人の会話を聞いていた。
さとみくんは幼馴染だし、別に変なことしないと思うけどなぁ。
ななもり「二人とも落ち着いてね。いつものジャンケンで決めよ」
これからやるのは、”誰が私と一緒に寝るか”を決めるジャンケンらしい。
しばらくジャンケンの様子を見つめていると、突然大雨が降り始める音が聞こえた。
急いで窓の外を見ると、さっきまで晴れていたのに大きな雫がザーザーと振っていた。
るぅと「うわぁ……。急に振ってきましたね」
ジェル「久々のゲリラ豪雨やな」
みんなで外の雨を見ていると、急に部屋の電気が消えた。
な、何!?停電!?
なーくんは「ブレーカー見てくるから、みんなはここに残ってて」と言って、リビングを離れた。
雷がゴロゴロと鳴っていて、めちゃくち怖い。
莉犬「今、ピカって光った!!」
るぅと「うわぁ!?いきなり抱き着かないでよ、莉犬」
莉犬「ご、ごめん……」
二人の声が聞こえた瞬間、”ドゴーン!!”と大きな雷の音が響き渡った。
私は叫び声を上げて、近くにいた人に抱き着いてしまった。
ジェル「うぉ、大丈夫?」
『か、雷怖い……』
半泣きしながらそう訴えると、ジェルくんは「よしよし」と言って私を優しく抱きしめてくれた。
”Aが怖くなくなるまで俺がおるからな”と言いながら、ジェルくんは私の頭を撫でた。
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紫月まろ@相方:めんたいこ#勉強消滅させよう同盟(プロフ) - さまーさん» わ~!!ありがとうございます!お褒めいただき光栄です! (4月3日 14時) (レス) id: 5dc82e964f (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - ちょっと待って!?神同士が合作してやがる…神同士がくっついて神を超えてやがる… (4月2日 9時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
紫月まろ@相方:めんたいこ#勉強消滅させよう同盟(プロフ) - しーちゃんさん» 褒めていただけるのはすごく嬉しいのですが、さくり同様の意見です…。 (12月9日 19時) (レス) id: 9c4501d397 (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - しーちゃんさん» えーっと、それはしーちゃん様が手掛けた作品として投稿するということですか?それとも、こういう作品があるよ〜みたいな感じで宣伝するということですか? (12月9日 17時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん - このお話があまりにも素敵だったので多くの人に見てもらいたく、プリ小説と言うアプリで 同じ内容で書かせてもらってもよろしいでしょうか、、 (12月9日 17時) (レス) id: 22e9f0b0d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨萩さくり x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時:2023年7月28日 19時