第11話 【雨萩さくり】 ページ14
さとみside
『全然いいよ!』
そう言ってニコニコ笑顔を浮かべるAを見て、俺は何とも言えない複雑な感情が生まれた。
いや、まぁ、泊まりに来てくれることは嬉しいよ?幼馴染の特権だなとも思うし。
でも、これって男としては全く意識されてないってことだろ?
じゃないと、女一人で男だらけの家に泊まりに行こうなんて思わないもんな。
___これでも、アピールはしてるつもりなんだけどね。
だけどAさんが鈍すぎて、全然気づいてもらえないんですよ。
……前途多難な恋に、俺は周りに気付かれないよう、そっとため息をついた。
ころんside
Aが、僕たちの家に泊まる……。
予想外の出来事に、僕の心臓はバクバクしていた。
別にAが泊まりに来るなんて初めてのことじゃないし、何なら定期的にやってる。
だとしても、急にお泊り会が開かれるってなると、どうしても緊張してしまうのだ。
ー−−だって、好きな子と一晩一緒にいるんだよ!?
いくら幼馴染とはいえ、ドキドキしちゃうでしょ!?
そんな僕の嘆きは届くはずもなく、みんなは楽しそうにお泊り会について話していた。
ななもり。side
突如開催されたお泊り会。あまりに急だったから、俺たち六兄弟の顔には少し緊張が走っていた。
まぁ、みんなAちゃんには上手いこと隠してるんだけどね。
……にしてもるぅとくん、だいぶ攻めてきたなぁ。
俺も焦って許可しちゃったけど、よく考えたらだいぶヤバい。
さすがに俺含め全員理性は保つだろうけど、男は狼だから何をするか分からないからね。
う〜ん、これはある意味試されてるのかな?
そんなことを考えながら、俺はみんなの話を聞いていた。
ジェルside
みんな、めっちゃ浮足立っとんなぁ。
ー−−Aが家に泊まるんやから、そりゃそうか。
相変わらず愛が強めな兄弟たちを見て、我ながらのんきなことを考えていた。
ホンマはこんなのんびりしちゃあかんって分かってるんやけど、
こういうときはどうしても一歩引いてしまう。
……心の中でどう思おうが、その人の自由なんやけどな。
自分の悪い癖をどうにかしたいと思いながら、俺はみんなを見つめていた____。
ー*ー**ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ーー*ー**ー*ー*ー*ー*
最近更新が遅れてばかりで本当にごめんなさい!
26人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫月まろ@相方:めんたいこ#勉強消滅させよう同盟(プロフ) - さまーさん» わ~!!ありがとうございます!お褒めいただき光栄です! (4月3日 14時) (レス) id: 5dc82e964f (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - ちょっと待って!?神同士が合作してやがる…神同士がくっついて神を超えてやがる… (4月2日 9時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
紫月まろ@相方:めんたいこ#勉強消滅させよう同盟(プロフ) - しーちゃんさん» 褒めていただけるのはすごく嬉しいのですが、さくり同様の意見です…。 (12月9日 19時) (レス) id: 9c4501d397 (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - しーちゃんさん» えーっと、それはしーちゃん様が手掛けた作品として投稿するということですか?それとも、こういう作品があるよ〜みたいな感じで宣伝するということですか? (12月9日 17時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん - このお話があまりにも素敵だったので多くの人に見てもらいたく、プリ小説と言うアプリで 同じ内容で書かせてもらってもよろしいでしょうか、、 (12月9日 17時) (レス) id: 22e9f0b0d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雨萩さくり x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時:2023年7月28日 19時