ゴミ箱を開けるとそこは異世界だった『wrwrd』

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「おかしいやろ!何で追いつくねん！こちとらバイクで高速渋滞無しで来たんやぞ!」

　その日は嵐の激しい夜であった。一つの世界は国王が失踪し、一つの世界は戦争が始まり…そして最後の世界であるこの世界では、ある一人の殺人鬼から逃げている警察官が追い込まれていた。

「高速なんて回りくどいことするからやろ、森をまっすぐ進んだらええねん」

　深くフードを被った殺人鬼は牙のような歯が並んだ口を開け、にやりと笑った。森といっても塗装もなにもされてない、頂上となれば高度もそこそこにあるむしろ山だ。そこを息を荒らさずに平然と通ってきたのだ。

　普通では考えられないような超人的男ということは言わずもがなであろう。

「まぁええわ、シャオロンが今頃援軍を呼んどるはずやし、その間の時間稼ぎくらいしたる」

「チビが時間稼ぎなんかできると思うか？」

　さて、ここでよく考えて欲しい。グルッペン達のいた世界からAの世界に来たとき、ゴミ箱からゴミ箱へと移動した。しかし、Aの世界からグルッペンの世界に行ったとき、出た場所はゴミ箱ではなく……

　天空だった。つまり、ゴミ箱に抜ける道は一つではないということ。

　そして、その抜け道の一つが……殺人鬼であるゾムが踏もうとしている水たまりであったとしたら……

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みなさんのゴミ箱は異世界に繋がっていますか？
私の家は繋がっていませんでした。

みなさんコメント欄で教えてください。

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