呪力が憑いてた【呪術廻戦】

2話 ページ3

あれから虎杖くんはたまに話しかけてくれるようになり、私を弄りにくる人達は減っていった


恐るべし虎杖パワー


そうして高校生にもなったある日のことである




"心霊現象研究会"


もとい、オカ研の部室にて



虎杖｢本当にいいんすね先輩｣


神妙な雰囲気で聞く虎杖くんに佐々木先輩、井口先輩は頷いた


特に嫌な気配もないので続けて私も頷いた



虎杖｢こっくりさんこっくりさん

生徒会長がギリ負ける生き物を教えてください｣


4本の指が置かれた十円玉がゆっくりと動き出す



"く"

"り"

"お"

"ね"



虎杖｢クリオネだってぇー！！雑っ魚！｣


何も起きないことに安心しながら、回答をもう一度思い出して肩をふるわせた


入部してから今まで、オカ研という暗いの雰囲気は1ミリもない


逆にそれが私を安心させた



大声で笑い続ける4人の前に｢オカ研ｯ！！｣と叫びながら、ﾀｰﾝｯと音を立て、とある男が入ってきた

その男とは、



虎杖｢おっ

プランクトン会長どったの？｣


...はい、プランクトン会長である



何やら活動報告が無いため部室を空け渡せみたいなことを言っているようだ


会長の言葉は長いのでいつも右から左へ聞き流している


皮肉に育ったものだ



虎杖｢ウチの先輩方を舐めてもらっちゃ困るな

会長｣


どこからが資料を出して、皆でガンを飛ばす


もちろん私も混じった


会長｢なんだそれは｣


佐々木｢新しいネタですよ

しかもこの学校にまつわるね｣


佐々木先輩は今は閉鎖されているラグビー場のことを話し始めた


数々の証拠(？)を口にして｢一連の騒ぎは彼の怨霊によるものだったのです！｣と決めゼリフをいう


その圧力に圧倒されそうになるも会長は落ち着いて言った



会長｢！！

いや、マダニが原因だそうだ｣


少しの沈黙の後、虎杖くんが佐々木先輩を庇った


虎杖｢だからなんだよ！

オカ研がオカルト解き明かそうとしてんだから立派な活動報告だろーが！！

それに霊感のあるAもそこでキモイ幽霊見たって言ってんだよ！！｣


突然自分の名前が出て、ビクリと肩が揺れてしまった



先輩達も｢マジ？｣とでも言いたげそうな顔



『《マジです...》』

そう書いた紙を上に掲げた

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