ワンコ系彼氏 ページ2
「ただいま」
「あ!おかえり!」
家のドアを開けると元気なワンコ(彼氏)が駆け寄ってきた。
「はいはい、ただいま」
「…Aちゃん、ちょっと」
「?」
彼は私の腕を引くなりリビングに向かった。
「なに?」
「座って」
…ソファーに…ってことかな…
「…なんか怒ってるの?」
「いいから、そこに座ってちょっと待ってて」
真面目な顔をして彼はキッチンへ向かった。
数分後
「はい」
目の前に置かれたのはマドレーヌと温かいレモンティーだった。
どっちも私が大好きなもの。
「…そんな疲れきった顔してたらほっとけないじゃん…」
彼は困った顔で笑った。
今日は月で1番忙しい日で朝から晩まで動きっぱなしで全く休めなかった。
…顔に出ちゃってたんだ…
「……今日、優しいね」
「いつも優しくしてるつもりなんだけど!?」
「…うん、知ってる」
「もー」
そう言って彼はぷくーっとほっぺたを膨らませた。
「…いつもありがと」
「えっ?」
「なんでもない」
「えー!?もう1回言ってよー」
「言いません」
「ケチー!」
今日も明日も、貴方がいればいくらでも頑張れる。
いつもありがとう。
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作者名:たぬき | 作成日時:2017年12月22日 16時