あの女の子は、な組の...【stpr】

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Aside(過去編)※幼さを出すためにひらがな多めです


『かーなーでおにーちゃん！遊ぼ？』



そうだね。アイツ・・・奏が家を追い出されるちょっと前。

確か７年前かな。


あの時、私はまだ９歳。殺し屋界のことなんて何も知らなかった。


ただひたすらに純粋だったあの頃に戻りたいな・・・





奏「ごめんね？A。
お兄ちゃんはお仕事をしなくちゃいけなくて。
また後で遊ぼうか。」
『・・・』



わたし、四宮A。９さい

ふつーの小学校に通ってる、ごく普通の女の子。



でもさぁ、家・・・というか家族は変。



『はぁ・・つまんな。』



お兄ちゃんの部屋から出る。




お兄ちゃんさ、最近中学生になったとたん遊んでくんないの。


あんまり学校にも行ってないみたいだし。



朝っぱらとか、いっつもお父さんの部屋にいる。




おっかしいなあ・・。



さっきもね、机の上のものをいしょうけんめいかくしてたの。

宿題かな？って思ったんだけど・・



わたし、見えちゃったんだよね。




「田中家の暗殺予定表」




田中家、っていうのはわかる。

でも・・暗殺って？


殺しちゃうの？




わたしの家には、わたしがいるとこのほかにもう一戸家がある。


お母さんに頼んでも、「中学生になったらね」って見せてもくれない。




「暗殺」と関係があるのかな・・・




そんなことを考えてると、自分の部屋に着いた。


　
白いお部屋。紫と水色が混ざったようなランドセル。





それをぼーっと見つめてると、いいことを思いついた。




・




お兄ちゃんと家の秘密がわかる・・・





・





『着いていっちゃおうっと。』









教えてくれないお兄ちゃんが悪いんだから・・・






・





このときから、殺し屋界の歯車は狂い始めていった。。。

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