紅葉を纏う少女 (ページ23)

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紅葉が21枚ページ23

NOside

結局彼らは瞳子の指示通りのポジションについた。

円堂｢みんなー、頼んだぞ！ゴールは任せとけ！！｣

レーゼ｢フン、何をやっても無駄な事･･･構わん、叩き潰せ｣

エイリア学園ボールで後半戦が始まった。
開始早々、ディアムがシュートを放つ。

円堂｢っぐ！！｣

エイリア学園に一点追加された。

鬼道｢みんな、ボールをキープして攻めるんだ！！｣

一之瀬、鬼道、栗松と繋いでいくがディアムにボールを奪われてしまった。

豪炎寺｢円堂！！｣

豪炎寺は円堂に向かって叫ぶが謎の3人組が目に入り、俯く。

円堂｢さぁ来い！｣

鋭いシュートとなったボールが円堂に直撃する。

円堂｢ぐあぁぁ！！！｣

塔子｢円堂ぉー！｣

豪炎寺はその様子を見て歯を食いしばった。

イオがドリブルで風丸を抜いた。
しかしその先にいたのは紅月だった。

優羽｢･･･｣

紅月はパンドラの時と同様、目に見えぬ程のスピードで微笑みながらボールを取った。

そしてその速さでエイリア学園の選手達をどんどん抜いて上がっていく。

土門｢あいつ、やっぱりすげー！！｣

円堂｢いいぞー！紅月！！｣

が、ディフェンスを全て抜き去りゴールは目前という所で紅月は突然止まった。

一之瀬｢え？｣

風丸｢止まった？｣

染岡｢あいつ、何してるんだ！｣

あとの敵はGKしかいないというのに、紅月はシュートを打とうとはしなかった。
そこでコラルにボールを取られてしまいそうになるも、やはり笑って巧みに操りキープしている。

鬼道｢紅月！こっちだ！｣

鬼道へ繋げようとボールを蹴ったが、ガニメデにカットされてしまった。

強力なシュートが次々と円堂に襲いかかる。
全員上がっている雷門イレブンはどうする事も出来なかった。

塔子｢どうすんだよ鬼道！このままじゃ円堂が持たないよ！｣

一之瀬｢やっぱり無理なんだよ、こんなフォーメーション！｣

鬼道は考えていた。
瞳子が自分に求めているものを。
このフォーメーションの意味を。
そして考えた末に何かが分かったようだ。

リームが染岡を抜いて攻め込んで来た。
ゴール前まで来て、ボールを蹴る。

円堂｢今度こそ･･･｣

円堂は目を凝らした。

円堂｢見えた！｣

『ゴッドハ＿＿＿＿＿＿』

塔子｢円堂！！｣

エイリア学園が31点目を決めた。