蘇る者 ページ30
それにしても何でダークリンクは勇者そっくりになったのだろう…？
勇者がこの神殿を去って、もういくつの月日が経ったのか。
どこかに行こうだとかは、なくしたはずの脚を取り戻してさえ抱かなかった。
…ダークリンクの体を留めて、寄り添って眠り、すこし悲しんで、笑ったらまたおしまい。
そんな日々がこれから途方もなく次に意識が途絶えるその時まで続くと信じて疑う事はなかったのだ。
そんな今、どうして。
死んでいなかったの？
でも確かに死んでいたはずなのだ。
…話さず、意思もなく、動きもしなければそれは屍だ。
ふと、どこかへ行ったテクタイトを探して部屋を見渡すように目をやり、呼ぼうとすると…
「…おーい、テクタ」
「………ゲホッ…！」
「ひぃ！！！！」
今、確かに…動いた…！いいや、正確にはむせた！
「いいい生きてるんすか？！ねぇ！ダークリンク？！」
「……っ……う……」
「あ！生きてる！！生きてるぞー！！」
わー！と一人で騒ぐも、やはり応答は無かった
でもAに応える事は無いものの、ダークリンクは確かに息をしていた
「でもどうしてでしょ…？」
死んだ者が生き返る事は生物にあり得る事なのだろうか…。
可能性としては、Aが魔力を絶やさず運んでいた事、そしてどこからかやって来た迷いテクタイトが生き返らせたか、はたまた違うナニカなのか…
……そこでAはとりあえず考える事を止め、ダークリンクが目覚めるのを待つことにした。
ダークリンクを良く見てみると、髪の毛は黒く、肌はやや勇者よりかは白いものの、ちゃんと色が付いていた。
服は全身黒かった。
勇者と似ているようで色は全く違った。
何より勇者の特徴であると言われた緑の衣は着ていなかった
「…と言うことは目の前の者がダークさんで間違い無い！」
はしゃぐAを他所にダークリンクはずっと目を瞑り、微かに規則的な寝息を立てていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 18人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
痛い人 - すごく面白い！(*・∀・*)ノ続きめちゃくちゃ楽しみにしてます！σ(*´∀｀*)ダークリンクかっこええ♪かなり好みな小説です！(*/□＼*)チラチラ見に来ます！！ (2015年10月3日 21時) (
レス) id: 7f5409c857 (このIDを非表示/違反報告)
分配法則 - いえいえ。あ、オリジナルフラグがついていますよ！外しておかないと、叩かれるそうです！ (2015年9月10日 22時) (レス) id: 4200f29251 (このIDを非表示/違反報告)
スカァレット(プロフ) - 分配法則さん» ダーク戦、楽しいですよね！（繰り返すかは別として…）コメントありがとうございます！ (2015年9月6日 22時) (レス) id: 693c6fe782 (このIDを非表示/違反報告)
分配法則 - アラ？ダークリンク戦が楽しいなんて私と同じじゃないですかー！楽しみにしてますよー！ (2015年9月6日 22時) (レス) id: 4200f29251 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ScArlet | 作成日時：2015年9月1日 14時
