第56回壁外調査1 ―再会 ページ1
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―850年 第56回壁外調査当日
雲ひとつない天気の良い日だった。
数ヶ月ぶりの壁外遠征。
準備を早めに済ませると、Aは訓練兵団兵舎の方へ足を運んでいた。
Aがキョロキョロしていると、
「Aさん!お久しぶりです!」
と、後ろから声をかけられた。
振り向くと、そこにはニコニコしたエレンの姿があった。
「エレン!会えてよかった」
エレンとは最初訓令兵団に1カ月程度所属したときに知り合い、それから回数としては多くはないが、時々顔を合わせていた。
「俺のこと探してくれてたんですか?」
「今日壁外遠征に出るから、その前にと思って」
「わざわざありがとうございます。気をつけて行ってきてくださいね!…俺も、調査兵団を希望します。そしたら一緒に壁外に行けますね!」
「…でも、成績5位って聞いたよ。…憲兵にはやっぱり行かないの?」
「行きませんよ!!巨人を駆逐するのが俺の夢ですから。それに、Aさんと一緒に戦いたいんです」
そう言った、エレンの瞳は、初めて会った頃のようにギラギラしていて……
「そうだね。楽しみにしてる」
Aはそう言いながら、複雑な心境だった。
危険に身を投じるわけなのだから……。
だが、エレンの気持ちはきっと変わりはしないだろう。
初めて会った時から、その強い眼差しは変わることはない。
「っていうか、また背が伸びた?さすが成長期だね。顔立ちもなんか少し大人になったかも?」
「…ちょっと、からかわないで下さいよっ」
そう言って、エレンは頬を赤くする。
「Aさんもなんだか少し雰囲気変わった気がしますよ…。出会った頃より、よく笑うようになりましたし、それに…なんか色っぽいというか……」
最後の方は、恥ずかしくて小さい声になってしまった。
というか、口に出した後から、やっぱり言わなければよかったとエレンは思った。
「え?なんかちょっと照れるんだけど…」
「すみません!変なこと言いました!」
だが、Aが雰囲気が変わった、と思ったのは事実だった。
それは、きっと人間関係の変化のせい……。
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沙羅(プロフ) - 罍罍さん» 通知が来てなくて、つい今しがた気づきました!!(泣)遅くなってしまい申し訳ありません!長い作品を読んで下さり本当にありがとうございます!エロカッコいい(//▽//)そんな兵長が大好きすぎます(笑)応援ありがとうございます!今後も精一杯頑張ります! (2018年3月1日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
罍罍 - 今、最初から全部読んでます!ヤバイ!!!!!兵長がエロかっこいいです(//∇//)!これからも頑張ってください! (2017年12月31日 16時) (レス) id: 4203201650 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - りあさん» りあさん!こんばんは!なんと通知が来ておらず、今頃コメントに気づきました〜(T□T)もう一ヶ月も前ですね!?レス遅くなってすみません!この作品を読んで下さって本当にありがとうございます!コメも☆も心より感謝です!完結まで精一杯頑張ります(>Д<)ゝ (2017年4月21日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
りあ - 沙羅さんこんばんは♪そう言って頂けて良かったです、余計なお世話だ~って言われたらどうしようかと…汗)自分だとなかなかこういうの気付きにくいですよね!読む側としては、読んで、コメして、お星様☆つけてというのがせめてものお返しなので♪今日、4読み終えました (2017年3月26日 22時) (レス) id: 33f147918f (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - りあさん» こんばんわ!早速修正しました〜ヽ(;▽;)ノ更新前にチェックしてるはずなのに、自分では気づかなかったリ、後々になって気づいたり…(T∀T)こうして教えて頂けるのはありがたいです!本当にありがとうございます! (2017年3月25日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
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