第57回壁外調査21 ―決断 ページ37
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『大事なものを捨てる去る覚悟』
エルヴィン団長もリヴァイも、その決断ができる人なのだ
本人達にとっては、それこそが残酷なことかもしれないが…
そう思うと、胸が痛くなる。
「…だからわかって…、エレン」
エレン「……Aさん…」
Aの瞳と目が合って、エレンはドキリとした。
エレン「…すみません。俺、偉そうなこと言ってしまって……」
「ううん、そんなことない。エレンがそんな風に感じるのも無理はないとも思う。そういう気持ちを忘れないことも、本当は大事なことだと思うから…。エレンのそういうところ、私は好きだよ」
Aがそう言って優しく微笑むのを見て、エレンは思わず赤面した。
エレン「い、いえ…、そんな……」
オルオ「あぁ?おいクソガキ、なに赤くなってんだ?調子に乗ってんじゃねぇぞ!」
ペトラ「なんであんたが偉そうに言うの!?」
オルオ「兵長の代弁だ」
ペトラ「ああ、なるほど」
「…え?兵長はそんなこと言わないよ!…と思う、たぶん…」←リヴァイが言うところをちょっと妄想した人
ペトラ「…あれ?A、ちょっと顔赤い?」
「…え?してない、してない!妄想なんてしてないよ!」←
グンタ「……だが、本当に犯人は誰なんだろうな」
小さく呟いたグンタの言葉に、皆の表情が曇る。
グンタ「俺達の仲間にそんなヤツいるなんて、信じたくはないが…」
無惨に命を奪われる仲間の姿を、嫌という程目の前で見た。
何故、あそこまで残酷なことが躊躇もなしにできるのか…
「……酷すぎるよね」
ペトラ「絶対に許せないよッ!」
オルオ「とんだクソ野郎だな…」
エルド「じきにそいつの正体がわかる…」
グンタ「そうだな…」
そう呟いた5人の瞳には、明らかな敵意が宿っていた。
――…そう
きっと今頃、団長やリヴァイ達はあの女型の巨人のうなじの中の人物を確認しているはず
一体、敵の正体は誰なのか…
Aは再びリヴァイ達がいる森の奥へと視線を移した。
うまく…巨人の中に入っている人間を、確保できただろうか
予期せぬトラブルが起こっていなければいいのだが…
胸の中に蠢く不安が、今まさに現実に姿を変えようとしている…―――
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まやや - 本編は女型の巨人でしたよね(名前かっこいい)オルオのボケシーンほんと面白くて和みます! (2020年10月24日 14時) (レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
まやや - これ決戦は相手と意思通じできる前提なのですか? (2020年10月24日 14時) (レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - レムさん» レムさん!コメントありがとうございます!レス遅くなってしまいすみません(>_<)最近通知の調子がおかしくて(泣)応援本当に嬉しいです!これからも更新全力で頑張ります!!(≧▽≦) (2017年4月22日 16時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
レム - いつも読ませてもらってます^ ^これからも応援してます!頑張ってください (2017年4月19日 0時) (レス) id: 070402a881 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - みーみーさん» プンプン丸…可愛いな(*´ω`*)兵長のシーン、ちょっと長かったね(*´∀`)この辺りの流れ、すごく好きなんだ!続きも頑張る〜!! 次はもうリヴァイ班のシーンに移る予定だよ((((;゚Д゚))) (2016年12月4日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
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