第57回壁外調査16 ―その先に見えるもの ページ32
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リヴァイの背中を追いかけ、全速力で木々の間を駆け抜ける。
前方を見据えたままのリヴァイに視線を移しながら、Aは無意識のうちに奥歯を噛みしめていた。
エレンの選択により、このまま先へ進むことが決まった。
それはエレンが自分達調査兵団を信じてくれたということ。
そのこと自体は、本当に嬉しかった。
だが、状況が変わったわけでは決してない。
すぐ後ろに迫る女型の巨人…
先程よりも加速し、文字通り今にも踏みつぶされそうな勢いだ。
―走れ！！このまま逃げ切るッ！！
リヴァイはそう言った。
だが、現実問題それは不可能であることは目に見えている。
このまま走って一体何になるというのか。
逃げ切れる策が、何かあるのか…？
それとも、反撃の機会をうかがっている…？
あるいは、どこかで仲間と合流し、それから交戦を…？
何一つ先が見えない。
不安ばかりがつのる。
リヴァイは…一体……―――
胸の内を支配しようとする不安を必死に打ち消し、ひたすら馬を走らせる。
ペトラやエルド達、他のメンバーの表情からも不安の色は消えない。
エレンだって…、先へ進むことを選択はしたが、きっと不安で仕方ないはずだ。
森を切り開き、真っ直ぐに伸びている道。
その先に広がる暗闇。
前方に見えるのは、自由の翼を
信じてる…
この先何が待ち受けているのだとしても、絶対に、貴方を信じてる…――
Aはもう一度、心の中で強く誓う。
馬が駆ける音と、後ろから近づいてくる轟音が鳴り響く。
追いつかれるのはもはや時間の問題。
一刻の猶予もない。
極度の緊張感が走る。
と、その時突然、多数の兵士の姿が視界に飛び込んできた。
巨木の後ろに隠れるような形で、至る所に仲間達の姿が点在している。
―……え…？
「撃てぇえええぇええ――――――ッ！！！！！！」
次の瞬間、エルヴィンの号令が森の中にこだました。
それを合図に、いくつもの爆音が同時に響き渡る。
閃光がきらめく中、数えきれないほどのワイヤーが女型の巨人に向かって飛び出した。
「…っ！？」
一体何が起こったのかわからない。
続いていた爆音がしばらくして鳴り止む。
馬で駆けながら、リヴァイ班の面々は後ろへと視線を移した。
森の中に立ちこめる煙が晴れてゆくその向こう側…
そこに現れたのは、無数のワイヤーに拘束され動きを封じられている巨人の姿だった―――。
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まやや - 本編は女型の巨人でしたよね(名前かっこいい)オルオのボケシーンほんと面白くて和みます！ (2020年10月24日 14時) (
レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
まやや - これ決戦は相手と意思通じできる前提なのですか？ (2020年10月24日 14時) (レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - レムさん» レムさん！コメントありがとうございます！レス遅くなってしまいすみません(>_<)最近通知の調子がおかしくて（泣）応援本当に嬉しいです！これからも更新全力で頑張ります！！（≧▽≦） (2017年4月22日 16時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
レム - いつも読ませてもらってます^ ^これからも応援してます！頑張ってください (2017年4月19日 0時) (レス) id: 070402a881 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - みーみーさん» プンプン丸…可愛いな(*´ω｀*)兵長のシーン、ちょっと長かったね(*´∀｀)この辺りの流れ、すごく好きなんだ！続きも頑張る〜！！ 次はもうリヴァイ班のシーンに移る予定だよ((((；ﾟДﾟ))) (2016年12月4日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
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