決戦前6 ―任務 ページ9
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リヴァイの言わんとしていることはわかる。
壁外で巨人と実際に対峙した時、エレンが自分で自分の身を守るには無理があるということだ。
リヴァイは言葉を続ける。
「壁外では何が起こるかわからない。まぁ、これはいつものことだがな。…もし仮に、エレンが巨人に喰われたとして、また以前のように身体が再生するかどうかも不確定要素だ。必ず生還するという保証はない。…どういうことか、わかるな？」
「…私達の任務は、巨人からエレンを守ること」
そう言葉を発したAの瞳を、リヴァイは真っ直ぐと見据えた。
「そうだ。何としてもエレンを守れ。…俺達の班の最大の任務は、エレンの身柄の護衛だ」
リヴァイからの指令に、皆が視線を鋭くし、頷いた。
エレンを守る―――
願ってもないことだ
必ずこの手で守ってみせる……
Aは静かに握った手に力を込める。
メンバーの瞳に、任務に対する強い光が灯る。
それを見届けるようしてに確認した後、リヴァイはわずかに目を細めると、配置図に改めて視線を落とした。
エレンを守れとは言ったが、この陣形の配置からいけば、俺達の班が巨人に襲われた場合には、既に左翼か右翼が機能を失っているということになる……
だが、それこそが今回の作戦の最大の目的
人類の中、…いや、調査兵団の中に潜む敵をおびき出し、エレンをおとりに使い、捕獲場所まで誘導する―――
エルヴィンの考えが現実となったとするならば、エレンと同じく、『人間』が巨人化した敵…
知能を有する巨人
それがどれ程の脅威を
エレンが壁の中で巨人化した際、力尽きるまでに巨人を20体殺したという
それだけの力をもった相手が、人間に牙をむけばどうなるか……
容易に想像はつく
もちろん、犠牲は最小限に止めたい…
その為の策も打ってはある
あとは、エルヴィンの立てた作戦が、どこまで通用するのか――――
「…兵長。……兵長…？」
Aが自分を呼ぶ声に気づき、リヴァイはハッとしたようにして視線を上げた。
「…悪い。…何か言ったか？」
「…いえ。そういうわけでは……」
Aはあえてそう言った。
紙面に視線を落したまま瞳を動かさないリヴァイは、明らかに何かを思案しているようだった。
そこに、ほんの少しの不安を覚える。
だが、それを口には出すことはしなかった。
必要なことであれば、必ずリヴァイの方から言ってくれるはずだ……
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まやや - 本編は女型の巨人でしたよね(名前かっこいい)オルオのボケシーンほんと面白くて和みます！ (2020年10月24日 14時) (
レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
まやや - これ決戦は相手と意思通じできる前提なのですか？ (2020年10月24日 14時) (レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - レムさん» レムさん！コメントありがとうございます！レス遅くなってしまいすみません(>_<)最近通知の調子がおかしくて（泣）応援本当に嬉しいです！これからも更新全力で頑張ります！！（≧▽≦） (2017年4月22日 16時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
レム - いつも読ませてもらってます^ ^これからも応援してます！頑張ってください (2017年4月19日 0時) (レス) id: 070402a881 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - みーみーさん» プンプン丸…可愛いな(*´ω｀*)兵長のシーン、ちょっと長かったね(*´∀｀)この辺りの流れ、すごく好きなんだ！続きも頑張る〜！！ 次はもうリヴァイ班のシーンに移る予定だよ((((；ﾟДﾟ))) (2016年12月4日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
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