人類最強と私の恋愛事情5―未知への挑戦―【進撃】【リヴァイ】

旧調査兵団本部15　　―妄想？ ページ10

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「…あぁ？…なんかお前顔赤いぞ。何妄想してんだ？」

「はっ！？も、妄想！？してない、してない！！/////」



そんな、…リヴァイのお嫁さんになる妄想なんか、してない、してない！！←



「…いやらしいことか？」←←

「はぁ！？なんでそうなるの！？セクハラだよ！！////」

「冗談だ」



更に顔を赤くしているAを見ながら、リヴァイが顔色一つ変えずにそう答える。



この人、ホント性質悪い……(怒)

でも、ホント……この人のお嫁さんになるなんて、ただの妄想だよね……



そう思いながら、Aは小さく息をつく。



大体、今はそんな状況じゃないし、考えてる余裕だってない。

……何より現実味がない――…という……

実際のところ、リヴァイの口から、『結婚』などという言葉が出てくるなんて、到底想像できなかった。

家庭を持つような雰囲気もないし、立場上、きっと足枷になるようなものは持とうとしないのではないか。

そんな風にAは思っていた。



そう言えば、この前の壁外調査の時に、『そんなにガサツじゃ、嫁の貰い手がない…』的なことをリヴァイに言われたな…、と思い出す。

あの時には、くだらねぇこと言ってる場合じゃねぇだろ、って思い切り、というか、もう打ち砕く感じではぐらかされたけど……

やっぱり、リヴァイにとっては、そういう選択肢は頭の中にないのかな……？


……いや、そもそも、―――自分はどう思っている……？

私は、…どうしたいんだろう……？



「……お前、何ボーッとしてんだ？軽く魂抜けてるぞ」

「…え？……ああ、何でもない！！ちょっと考え事！！/////」



いやいや、今はそんなこと考えてる時じゃない！！

壁外調査だって目前だし、エレンのこともあるし……



そう思いながら、Aはその二文字を心の奥に封印した。



「…ところで、あの奇行種はどうなった？」

「奇行種？？…ああ、エレンならハンジさんにまだ掴まったままだよ。一応、早く寝かせてあげて下さい、ってさっき言って来たんだけど。…たぶん、無理かな……」

「……だろうな」

「…ねぇ、リヴァイ」Aはそう言うと、リヴァイの方に改めて向き直った。

今日、できればリヴァイに確認しておきたいと思っていたことがあった。



「…なんだ？」

「…あの、…エレンのことなんだけど……」



またエレンか……



リヴァイは表には出さなかったが、内心溜息をついた。

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