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巨人化実験10  ―痛み ページ36





Aはエレンの後を追って、蒸発する巨人の身体から飛び降りた。
思わず小さく息をつく。

巨人の身体が消えれば、とりあえずひと段落といったところか……



ハンジ「え〜!!ちょっと、エレン!!早すぎるって〜ッ!!まだ調べたいことがあったのに〜〜〜!!」



絶叫し始めるハンジの横を通り過ぎると、Aはエレンの元へと駆け寄った。



「エレン、…大丈夫?」



エレンは呼吸が上がり、顔色も悪い。


それは、巨人化した影響だけではなく……

みんなから向けられた、恐怖と敵意と殺意――
それを目の当たりにしたから……



エレン「…は、はい……なんとか…」



そこに、リヴァイが歩み寄る。



エレン「……兵長…」

リヴァ「…気分はどうだ…?」

エレン「……あまり…よく……ありません…」

リヴァ「……だろうな」



リヴァイはそう小さく呟いた後、Aに視線を移した。



リヴァ「…A、お前は後で俺の部屋に来い。戻ったらすぐにだ。……わかったな」



睨めつけるような視線でそう言われ、Aは何のことかわからないまま、ただ「わかりました」とだけ答えた。
















古城に戻ってきて、Aは言われた通りにリヴァイの部屋に向かった。

そして部屋に入り、リヴァイと対峙するなり、いきなり頬を思い切り平手打ちされた。
パンッと乾いた音が、室内に響く。



「……え…?」



状況が呑み込めず、Aは殴られた頬を押えたまま、リヴァイへと視線を戻した。
頬が焼けるように熱くなり、痺れたような感覚が襲う。



「…やっぱり、てめぇは本物の馬鹿だな…」



鋭い視線で吐き捨てるように言われた言葉が、Aの胸に突き刺さった。
だが、何のことを差しているのか、正直見当もつかない。



「……な、何のこと…」

「………わからねぇのか?」



注がれる鋭い視線。
あまりに突然のことで、頭の中がパニックになったように、言葉が何も出てこなかった。



「さっきエレンが巨人化したときの対応だ。…何を考えてた?」



リヴァイが切り出した言葉にも、Aには疑問符しか浮かばない。



「……何をって…」

「見境もなくエレンのところへ直行しただろうが。…何も状況がわからない段階でな」

「…で、でも、リヴァイだってエレンに危険はないって判断したんじゃ…っ」

「俺は冷静に判断した結果だ。…てめぇのは違うだろ?」



さらに睨みつけられる。


巨人化実験11  ―兵長命令→←巨人化実験9  ―終わりと始まり



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設定タグ:進撃の巨人 , リヴァイ , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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まやや - Wwwハンジwwwwwアニメでは団欒の後に出てくるからそれがここでも生かされてる(?)面白い。ちょっとえちちな展開もいい。嫉妬しちゃう、第三者目線でしか見れないから。。つら (2020年10月24日 0時) (レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ミーナさん» コメント感謝です!!嬉しいお言葉を、たくさんありがとうございます!!本当に嬉しすぎます(>_<)夢主を含め、リヴァイ班みんなの内面の葛藤などを少しでも書ければと思っております!続き頑張ります!!応援ありがとうございます!! (2015年12月14日 22時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
ミーナ - 素晴らしいですね!!!大好きです!すごく大好きです!!頑張ってください!!!なんか、人間らしさ…?何かが出ていて感動します! (2015年12月14日 19時) (レス) id: 9ea20a320e (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - あいねこさん» 嬉しいコメントをありがとうございます!!感動しましたなんて…嬉しすぎです(ToT)応援本当にありがとうございます!!(*´∀`)更新頑張ります!! (2015年12月14日 8時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
あいねこ - すごく感動しました!これからも頑張ってください。応援します! (2015年12月14日 1時) (レス) id: cc9f9b8f42 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2015年11月6日 14時

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