人類最強と私の恋愛事情5―未知への挑戦―【進撃】【リヴァイ】

巨人化実験1　　―重圧 ページ27

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数日後――エレン巨人化実験当日



巨人化実験の実施場所に向かう為、リヴァイ班のメンバーは馬の準備をしていた。

先日、巨人化実験実施を名目に、リヴァイ班のメンバーとハンジとで会議が行われた。
その際エレンに提示された、「暴走した時、殺さずに半殺しに留める方法」

うなじの肉ごと、エレンの身体を切り取る――

といっても、その際に切断されたエレンの手足が元通りになるのが前提だが……


エレンは不安そうにしていたが、リヴァイの言葉で一喝され、実験はハンジの計画のもと、実施される運びとなった。




Aは自分の愛馬を連れて、リヴァイの姿を探していた。
黒い馬が見え、見つけた、と思いリヴァイに視線を移したところ、手をかざして自分の愛馬に手を舐めさせているところだった。


潔癖症なのに、馬は大丈夫なんだよね

っていうか、その手をぺろぺろされてるのって、なんかちょっと妬けるかも…←


そんなことを思いつつ、リヴァイの方へ近寄り、「リヴァイ」と声をかけただけで、軽く睨めつけられてしまった。



「…何だ？また、近くで立ち合わせろなんて言うんじゃねぇだろうな…」

「え？…当たり」



何度このやり取りを繰り返したことかと、リヴァイは溜息を吐いた。



「何度言ったらわかる。お前は遠方でエルド達と待機だ」

「…でも、やっぱりエレンが心配で……」



会議後から、エレンは元気がない……

Aは気がかりで仕方なかった。
実際に不安も多いことだろう。


それに、昨日、エレンは本部で偶然ミカサ達と会ったようで、それからまた元気がないように思えた。


先日行われた新兵勧誘式。

団長が口にした脅しにも近い言葉。


4年間で団員の6割が死亡……
次の壁外調査での死亡率は3割……と


そんな現実をつきつけられ、それでも入団を決意するのは、とても酷なことだと思う。

だがそんな中、調査兵団に新たに入団した新兵の中に、ミカサやアルミン、104期生たちの姿があった。


昨日、エレンがミカサ達同期会って、何を話したのかは知らない。
でも、そのことを尋ねると、あからさまにエレンの表情が曇った。

次回の壁外調査から、巨人化の力を持つエレンの存在がカギとなる。
エレンにその重圧がかかる。

仲間の命も、エレンの肩に重くのしかかってくるだろう……


できれば、支えてあげたい
そう思うが、自分に何ができるだろうか……


今回の実験でも、できれば近くにいて、力になりたい――

巨人化実験2　　― 一抹の不安→←見えない敵9　　―前触れ　　

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