それぞれの思い9 ―命の限り ページ46
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近くの壁にもたれかかり、その様子を見ていたリヴァイは、スッと身体を起こすと、ポケットから白いハンカチを取り出した。
そのまま無言でAに近づくと、左手の傷口に手早くそれを巻いていく。
「っ……すみません…」
Aは少し戸惑いながらも、小さく呟いた。
「話が終わったら、俺の部屋に来い。…いいな」
リヴァイからの言葉に、Aは「はい、…わかりました」と返す。
リヴァイは、Aからエレンの方へ視線を移すと、
「…ガキはさっさとクソして寝ろよ」
それだけ言うと、リヴァイはそのまま部屋を後にした。
リヴァイから何を言われるのかと、内心びくびくしていたエレンは、その後ろ姿を見送ってから、気づかれないように小さく息を吐いた。
どうやら、殴られずに済んだみたいだ……←
安堵してから、改めてAに視線を移す。
「…Aさん、…傷、痛みますか？」
「大丈夫だよ。…そんなに深く切ったわけじゃない」
「でも…っ、ホントになんで俺なんかの為にこんなこと……っ」
「……今、一番つらいのは、…エレンだと思うから」
Aの優しさを含んだ瞳がエレンをとらえる。
エレンはその眼差しに一瞬息を呑んだ。
綺麗な瞳に見つめられ、思わずその身体を抱きしめたくなる衝動に駆られる……
いや、ダメだ
兵長に殺される←
その感情を必死に抑えると、エレンはふっと柔らかい笑顔を浮かべた。
「…こんなこと言うと、兵長に怒られちゃうと思いますけど、…俺はあの時、Aさんがすぐに駆けつけてくれた時、すごく嬉しかったです。…とても心強かった」
「……エレン…」
「だから、Aさんの為にも、俺はもっと強くなります！そして、絶対にこの世から巨人を駆逐してみせます！！…そして、Aさんのことを守れるようになってみせます！絶対です！！」
「……うん、…ありがとう、エレン」
「…って、こんなこと言ったら、兵長に絶対、なに偉そうなこと言ってんだこのクソガキ！！…って言われますよね。…でも、俺の本心です。俺の勝手な思い上がりですけど、Aさんのこと守れるくらい強くなりたいんです！！」
「うん、…大丈夫だよ。私の知ってるエレンは、とても強いから！…そうでしょ？」
「……Aさん…」
「私もエレンの為に、できるうる限りのことをするよ。…命の限り」
そう言うとAは、もう一度優しく笑った……。
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まやや - Wwwハンジwwwwwアニメでは団欒の後に出てくるからそれがここでも生かされてる(?)面白い。ちょっとえちちな展開もいい。嫉妬しちゃう、第三者目線でしか見れないから。。つら (2020年10月24日 0時) (
レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ミーナさん» コメント感謝です！！嬉しいお言葉を、たくさんありがとうございます！！本当に嬉しすぎます(>_<)夢主を含め、リヴァイ班みんなの内面の葛藤などを少しでも書ければと思っております！続き頑張ります！！応援ありがとうございます！！ (2015年12月14日 22時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
ミーナ - 素晴らしいですね！！！大好きです！すごく大好きです！！頑張ってください！！！なんか、人間らしさ…？何かが出ていて感動します！ (2015年12月14日 19時) (レス) id: 9ea20a320e (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - あいねこさん» 嬉しいコメントをありがとうございます！！感動しましたなんて…嬉しすぎです(ToT)応援本当にありがとうございます！！(*´∀｀)更新頑張ります！！ (2015年12月14日 8時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
あいねこ - すごく感動しました！これからも頑張ってください。応援します！ (2015年12月14日 1時) (レス) id: cc9f9b8f42 (このIDを非表示/違反報告)
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