ヨコハマの大量殺人鬼は森さんの溺愛する少女でした

第三話 ページ5

＜Aside >



「ふぅ……」




其の後エリスちゃんも乱入し、真逆の私を追いかけて来た中也さんも入ってきて＿＿＿＿






「鬼畜かよ……」




「一寸待てコラ、そりゃ如何いう意味だ」




やっと落ち着いて＿＿＿




「無視すンなよ」





「五月蠅い」





絶賛不機嫌中の私をよそに、首領はルンルン上機嫌で無駄にデカいクローゼットのある隣室へと消えていった





ちなみにエリスちゃんは飽きた様でクレヨン片手に壁に絵を描いている





ねえ知ってる？




クレヨンって落とすの大変なんだよ




「あ、でも牛乳で落ちるって聞いた事あるかも……」







「いきなり如何した」





「わふっ」






びっくりした。かなりびっくりした



「何ですか、いきなり話しかけないで下さい」




「はァ……いい加減機嫌直せよ」




誰の所為だと思ってるんだ





ジト目で中也さんを見ていると、またまた唐突に扉が開いた




「五月蠅いわッ」




先刻と同じようにとても驚き、少々というかかなりキレながら振り向くと＿＿＿＿





「おやおや如何したのかえ、A？」





「ぎゃぁぁぁぁっ姐さん」





真逆の姐さんでした





「ご、ごめんなさぁい……」





流石に此れは私が悪い






「善いよい、私の愛しいAじゃからのう……」





最近姐さんが天使に見えてくる




あ、神か





案外直ぐに許され、先刻迄の謎の怒りも引き、中也さんにも謝ろうとすると＿＿＿＿





バアンッ




「あああああAちゃぁんっ此れ、此れ着よう！」





「……首領、近くに善い精神科有りますよ」





現れた首領の腕の中にはひらんひらんのウエディングドレスの様なお洋服がこんにちは




「リンタロウ、趣味悪いっ気持ち悪いっ」



私は、そんなエリスちゃんが大好きッ(変態)





「えッ」





明らかにショックを受けた首領なんか放っておいて＿＿＿＿＿





「ケェキ食べよう」



「莫迦か手前ェは」

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