ヨコハマのヤクザは純粋無垢な少女の護衛 2

#78 ページ42

寂雷side
　
　
驚いたよ。
　

左馬刻君の元へ行ったら、建物は破壊されていて、銃兎君と理鶯君は血だらけで倒れていたんだから。
　
　
それより、銃兎君に全て話を聞かせてもらったよ。
　
　
なんというか…………。
　
　
寂雷「困ったね」
　
　
左馬刻君に用事があったのもそうだけど、Aちゃんがその男性に連れていかれては、私としても………そして、左馬刻君が悲しい。
　
　
Aちゃんがいなくなれば、変わってきた左馬刻君が元に戻ってしまうだろう。
　
　
それは、私としても困る。
　
　
寂雷「分かった。協力するよ」
　
　
銃兎「協力ですか？」
　

寂雷「あぁ、私もその男性について調べよう」
　
　
銃兎「………ありがとうございます」
　

後は………………。
　
　
寂雷「Aちゃんが何処にいるか、なんだけど」
　
　
銃兎「…………」
　

……………Aちゃんも探そう。
　
　
寂雷「君たちはここを自由に使って構わないから」
　
　
私は、そう言って病室から出る。
　
　
左馬刻君だったら、こう言うかな。
　
　
“俺達に喧嘩を売ったこと、後悔させてやる”ってね。
　
　
左馬刻君みたいに言うつもりはないけど、私達に手を出したこと…………後悔させてあげよう。
　
　
　

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