ヨコハマのヤクザは純粋無垢な少女の護衛 2

#64 ページ28

理鶯side
　

小官と銃兎は病院で待機をしていた。
　
　
最初こそ銃兎は暴れていたが、暫くして大人しくなった。
　
　
心配だからと、Aの予防接種が終わるまで待機することになったのだ。
　
　
銃兎「…………！あれ、左馬刻とAじゃないですか？」
　
　
銃兎の言われた方を見ると、Aを抱っこした左馬刻がこちらへ歩いてくる。
　
　
左馬刻「てめーら、なんでいんだ」
　

銃兎「Aが心配だったからに決まってんだろ」
　
　
理鶯「A、大丈夫か？」
　
　
小官は、Aの頭を優しく撫でながら言う。
　
　
涙が少しある。痛かったのだろうな。
　

銃兎「こんなに泣いてしまって、怖かったですね」
　
　
銃兎はAの涙を指で拭っていく。
　
　
貴「A、なかない、した。でも、ちゅうしゃ、こわかった」
　
　
Aは左馬刻に、涙を流しながらしがみつく。
　
　
左馬刻「A、よく頑張ったな」
　
　
左馬刻は、微笑みながらAの頭を撫でる。
　
　
左馬刻「皆で、上手いもん食いに行こうな。な？A」
　

貴「うん。ありがと、さまとき」
　
　
Aは笑顔で言う。
　
　
うむ。Aには、笑顔が似合うな。
　
　
さすが、左馬刻だ。
　
　
本当に左馬刻とAは仲良しだな。
　
　
銃兎「ほら、行きましょう理鶯」
　
　
理鶯「あぁ」
　
　
　
　

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