ヨコハマのヤクザは純粋無垢な少女の護衛 2

#54 ページ18

一二三side
　

一二三「何して遊ぼうか。Aちゃん！」
　
　
貴「おはな、つむ」
　

理鶯「うむ。ここは、花がたくさんあるからな。花冠や、指輪を作るのもいいかもしれんな」
　
　
貴「ゆびわ？」
　
　
あぁ、なんてかわいいんだ。
　
　
一二三「こうやって作るんだよ」
　
　
僕はAちゃんに、花の指輪を作ってあげる。
　

貴「！ひふみ、すごい」
　
　
一二三「そんなことはないよ。ここに通せば………ほら」
　
　
指輪の作り方を教えた。
　

貴「………できた」
　
　
理鶯「綺麗に出来たな。偉いぞ」
　
　
理鶯さんはAちゃんを優しく撫でた。
　
　
理鶯「A。これも作ってみてはどうだ？」
　
　
理鶯さんは、黄色の花で作った花冠を見せる。
　
　
貴「A、つくる。つくりかた、おしえる、いい？」
　
　
理鶯「それくらい、どうってことないぞ」
　
　
僕と理鶯さんとAちゃんは花冠と指輪を作りだす。
　
　
貴「A、しんぱい」
　
　
理鶯「？どうしたのだ？」
　
　
貴「さまとき、ふきげん？、かお、してた」
　
　
確かに、あの時の左馬刻さんは恐い顔をしていた。
　
　
貴「どっぽ、さまとき、けんか、する、しんぱい」
　
　
独歩君と左馬刻さんが喧嘩をするか心配なのか。
　
　
理鶯「大丈夫だ。何かあっても、銃兎がいる」
　

理鶯さんはAちゃんに笑顔で頭を撫でた。
　
　
一二三「そうだよ、Aちゃん。寂雷さんもいるんだから、心配なんていらないよ」
　
　
僕も理鶯さんに続いて、Aちゃんの頭を撫でる。
　
　
貴「うん！………出来た！」
　

理鶯「綺麗に出来たのだな」
　
　
３人とも、作り終わったことを確認する。
　

一二三「それじゃー、いきましょうか！せーのっ！」
　

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