ヨコハマのヤクザは純粋無垢な少女の護衛 2

#47 ページ11

理鶯side
　

理鶯「そうか、そんなことがあったのか」
　
　
貴「うん。こんど、どっぽ、おれい、したい」
　

理鶯「うむ、では今度、会うときがあればお礼をしよう」
　

いつも疲れが溜まっていると聞く。
　

栄養ドリンクでいいだろうか？
　
　
一応、このことを左馬刻と銃兎にも伝えるか。
　
　
貴「ひふみ、しんぱい、かける、した、から、おれい、する、いい？」
　
　
なるほど、心配をかけたのか。
　
　
理鶯「あぁ。Aを預かっていたのだ。小官たちもちゃんと、お礼をしよう」
　
　
貴「うん！」
　
　
小官は、Aの頭を撫でる。
　
　
左馬刻「帰ったぞー」


銃兎「遅くなってすみません」

　
貴「おかえり！さまとき、じゅと！」


Aは左馬刻と銃兎に走って、抱きつきに行く。
　

左馬刻「おっと。ただいま、A」
　

銃兎「ただいま、A。A、いきなり抱きつくのは危ないですよ」
　
　
貴「ごめんなさい」
　
　
二人は、困った顔をしながらもAを撫でる。
　

銃兎「今から、ご飯を作りますね。A、手伝ってくれますか？」
　

貴「うん」
　
　
Aは銃兎の後を着いていく。
　
　
理鶯「左馬刻、後で話があるのだが」
　
　
左馬刻「理鶯から、話なんて珍しいな。どうした？」
　
　
理鶯「いや、大したことではないのだ。ただ、Aのな………」
　
　
左馬刻は眉間にシワを寄せて、少し不機嫌になった。
　
　
左馬刻「Aがどうした」
　
　
理鶯「Aが、シンジュクの観音坂独歩と伊弉冉一二三にお礼をしたいと言っててな」
　
　
左馬刻「礼だと？」
　
　
左馬刻は、礼をする意味が解らないといった表情で、小官を見る。
　

小官は、Aが入院中に起こった出来事を左馬刻に全て伝えた。
　
　
左馬刻「そういうことか。チッ、めんどくせぇな。銃兎にも一応聞くかぁ」
　
　
理鶯「あぁ」
　
　
　

#48→←#46

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す